今回は博多~大分間を運行する883系特急ソニックに乗車してきました。実は乗車したときに普通車座席にグレードが同料金なのに異なる、いわゆる「当たり席」「ハズレ席」があったので今回はそれを紹介したいと思います。
「ハズレ席」と呼ばれている座席ではミッキーマウスのような形状のヘッドレストになっています。一体なぜそうなってしまったのでしょうか?
また、特急ソニックに安く乗る方法も紹介しますので是非最後までご覧ください。
883系ソニックの「4号車指定席」「5号車自由席」が当たり席なことがある
実は特急ソニックの全ての座席が同じグレードというわけではありません。「4号車指定席」「5号車自由席」の2両だけは他の車両よりグレードが高い「当たり席」となっています。
しかし、同じソニックでも「当たり席がない編成」というのも存在していて、4号車と5号車に乗ったからといって必ずしも「当たり席」に座れるわけではありません。当たり席がある編成は8編成のうち3編成で、当たり席を引く確率は37.5%となっています。
しかも、乗車するソニックがどの編成なのか調べる手段がなく、当たり席があるかどうかは運次第という面が大きいでしょう。当たり席が連結しているかしていないかは分からないので、とりあえず指定席は4号車を予約、自由席に乗るときは5号車の乗車位置に並ぶということはしておいてもいいのではないでしょうか?
一体なぜ統一感のない座席になってしまったのでしょうか?
当たり席とハズレ席が生まれてしまった理由 885系ベースの883系1000番台という新造車が当たり席
元々全ての編成が883系特急ソニックは7両編成だったわけではありません。8編成のうち5編成は7両編成、3編成は5両編成で当初は運用されていました。当時の輸送力としては5両編成が見合ったものであったため、あえて5両編成で運用されていました。
しかし、特急定期券の発売などで利用客が伸び、5両編成では着席できないような場面もあったそうです。
そのため、885系ベースの中間車両を2両新造して組み込むことによって7両編成に統一したという経緯があります。883系1000番台となっていますが、ソフトウェアのデータが883系のものを搭載している以外はほとんど885系となっているので、「883系と885系の混結編成」と言っても間違いではないと思います。
1枚目の写真のように手前の車両が883系1000番台、奥の車両が883系0番台の車両になっていて車体側面を見ると形状が異なっているため、外から見分けを付けることができます。2枚目の写真には883系1000番台のベースとなった885系の写真を掲載しました。
それではハズレ席と当たり席がどのように違うのか実際に比較してみましょう。(次のページに続く)