旅行代金が実質50%引きになる「GoToトラベルキャンペーン」ですが、条件を満たせば日帰り旅行にも適用されます。
今回は単純に日帰りで新幹線で往復する場合、「JR東海ツアーズ」と「びゅうトラベルサービス」の申込方法や利用方法の違いを紹介します。
東京~仙台・名古屋が新幹線でも格安に
今回は東京を起点に考えます。東海道新幹線で名古屋、東北新幹線で仙台をそれぞれ日帰りで往復する場合に、旅行会社毎の申込方法の違いや、当日の使い方を紹介します。
前提として日帰りで「GoToトラベルキャンペーン」を適用させる場合、観光先でのアクティビティや食事もツアーに含む必要があります。今回は単に移動手段として新幹線往復を安く使いたい人向けなので、現地でのアクティビティや食事は紹介しません。
東海道新幹線で東京から名古屋を往復する場合は「JR東海ツアーズ」の「ひさびさ旅割引・日帰り1day」、東北新幹線で東京から仙台を往復する場合は「びゅうトラベルサービス」の「JR東日本国内ツアー」を利用しています。それぞれ旅行会社はJR東海、JR東日本の連結子会社です。
JR東海ツアーズで東京から名古屋
名古屋の場合は「JR東海ツアーズ」のホームページに「JR日帰り」というのがあるのでそれを選択します。今回は東京発着で名古屋を往復する行程を検索しました。出発日や人数は後から選べます。
12月6日に検索をしたところ7件ヒットしました。今回はツアーで観光するわけではなく単に移動手段として使うだけなので、到着地での観光内容は無視して大丈夫です。基本的に最安値のプランを選択すればいいのですが、ものによっては行きたい日付に設定がない可能性がないので自分にあったものを探しましょう。
注意点として表示されている金額はGoTo適用前であること、「おすすめポイント・ご案内」や「ツアー詳細」の説明欄に「<<GoToトラベル事業支援対象>>」と書かれていないものはGoTo対象外です。筆者が確認したところ全て対象になっていましたが念の為注意してください。
「ツアー詳細」をクリックするとこのようにツアー詳細やカレンダーが表示されます。12月6日に確認すると9日から申し込めるので最短で3日後になります。
次に往復で乗車する新幹線を指定できます。座席の指定はできませんが、乗車する便は任意です。ところが選択可能なのが往路が東京6:00発から7:00の中の7本から、復路が名古屋20:29発から22:12の11本からしか選べません。特に朝はかなり自由度が低いですね。
追加でこのツアーの場合1800円払うとグリーン車に変更できます。しかしグリーン車は人気なのか筆者が7:00東京発グリーン車で申し込んだところ満席との回答が出ました。
ちなみに必須とありますが第2希望は必ずしも書く必要があるという訳でもなく、第1希望のみでも満席だった場合はメールで近い便に変更してもいいか問われます。
基本代金合計とありますがここでもGoTo適用前の価格です。
「選択内容確認画面」をクリックするとこのような画面になります。割引額が0円になっていますがGoTo適用外という訳ではありません。このあとの個人情報入力後の確認画面に初めてGoToについて具体的な金額が記載されます。
乗車券類の受け取りは郵送かJR東海ツアーズの支店である必要があります。駅の券売機などではJR東海管轄であっても受け取れません。旅行日が近いと郵送は不可で店舗に取りに行く必要があります。
東京支店は八重洲口すぐ近くにあります。窓口で手渡しになるので場合によっては待たされることもあります。
住所などの情報を入力した後に初めてGoTo適用後の金額が表示されます。そのまま申し込みを確定するとまずは席の確保が行われます。
申し込み後にメールで自動返信が来ます。半日ぐらいで席が取れたがどうか回答があり、満席だった場合は代案が提示されます。それで良ければメールに記載されているリンクから決済をすることで申し込み完了になります。
決済が完了するとメールで何通か案内が来るのでそれに従えば無事に切符を受け取れることができます。
支店で実際に受け取った切符です。乗車券類の他のに地域共通クーポンや現地でのアクティビティの引換証があります。窓口で詳しいことを説明してくれるのでわからないことがあっても安心です。
筆者は直前に申し込んだため名古屋では取れなかったので代わりに岐阜にしました。このように東京都区内は適用されるのですが途中下車には制限があり名古屋でしかできないとのことでした。目的地は名古屋だったので、名古屋から岐阜の乗車券と現地での引換券は使用しませんでした。
それにしても最安ツアーだとGoTo適用後クーポン分を支払い金額から引くと東京から名古屋が片道で実質約2800円になります(現地での引換券は考慮せず)。元が安いのもありますが恐ろしい安さですね。グリーン車も片道実質追加900円で乗れてしまいます。
びゅうトラベルサービスで東京から仙台
続いて仙台の場合です。えきねっとの「JR東日本国内ツアー」を選択すると検索できます。「びゅうパッケージツアー」から「日帰り」を選択して条件を入力します。こちらも出発日や人数は後から変更できます。
仙台の場合3件がヒットしました。JR東海ツアーズもそうですが宿泊付きに比べて日帰りは圧倒的に選択肢が少ないです。それでも安いプランはないわけではなないので、日帰りで新幹線での移動を考えている人にはおすすめです。
ツアー名をクリックすると詳細が出ます。ちなみにえきねっとの場合は価格はGoTo適用済みの表記です。ページの一番下まで進むと「こちらの画面からお申込みや予約・変更等の操作を行うことはできません。画面を閉じて、元の画面より行ってください。」と書かれています。
一旦戻ってカレンダーをクリックする必要があるので、よく見ないと申し込みボタンが見当たらないなんてことにもなります。「JR東日本国内ツアー」の場合出発日の前日18時まで申し込むことができます。切符の受け取りは郵送かJR東日本の指定席券売機でできるので突然の旅行にも非常に便利です。
旅行日と人数を決めたら列車の選択です。全ての時間帯で選択できるので往路なのに終電なんてことも可能です。また後の画面で座席表から席を選ぶこともできます。朝早いのが苦手な人でも安心なのですが、目的地が仙台でも「はやぶさ」には乗車できず「やまびこ」のみになります。
またグリーン車へのアップグレード等もできないので注意が必要です。「やまびこ」は便によって通過待ちや停車駅が異なるので列車一覧の乗車時間を確認しましょう。10分以上差が出ます。
列車を選択したあとは個人情報の入力です。えきねっと会員ならログインだけで済みますが、登録していなくても入力すれば同様に申し込むことができます。
えきねっとを使っている人なら共感する人もいるかもしれませんがエラーが起こりやすいです。普通に進めていたのに最初からやり直す羽目になったり面倒な部分があります。当たり前ですがブラウザの戻るはNGです。
無事に申し込めたと思っても「予約は完了しましたが、お手続きはまだ終了していません」と出るので気を抜かないようにしましょう。
券売機での受け取りを指定した場合、JR東日本のえきねっとを取り扱っている任意の駅券売機で受け取ることができます。決済に使ったクレジットカードか予約番号と電話番号で受け取れます。地域共通クーポンは券売機受け取りの場合電子クーポンになるのでメールを確認してください。
JR東海ツアーズは途中下車に制限がありましたがこちらは完全に不可なため仙台までと仙台から先アクティビティがある場所に向かうための乗車券が分かれていました。契約乗車票も会社によって若干違うので面白いですね。
こちらは最安で東京から仙台が実質約3300円です。食事券1000円を考慮しないでこの価格なのでこちらも負けずに破格ですね。
まとめ
・JR東海ツアーズ
・価格が安い(実質定価の1/4程度)
・のぞみ号に乗れる
・グリーン車にアップグレードできる
・選択できる列車にかなり制限がある
・直前の申し込みはできない
・受け取りは郵送か支店のみで券売機は不可
・びゅうトラベルサービス
・前日でも申し込みが可能
・列車の選択肢が幅広い
・券売機で乗車券類受け取ることができる
・優等種別には乗れない
・えきねっとが若干使いづらい
・日帰りだとツアーの選択肢が少ない
※ここに記載されている情報は2020年12月10日時点のものです