JR東日本は185系のラストランを前に既に多くの人が乗車していることから、鉄道ファン・撮り鉄に対してマナーと新型コロナウイルス感染拡大防止の呼びかけを行いました。
踊り子はラストランはほぼ満席 湘南ライナーも満席
これまで東海道線の通勤需要を支えてきた「湘南ライナー」、東海道線の花形特急として走り続けた「踊り子」の185系での定期運用が2021年3月12日をもってラストランとなります。
既に鉄道ファンで一杯になっており、185系ラストランは「満席」となっています。また、湘南ライナーについてはまだ空席がありますが、3月11日運転分はすべて満席だったことから、これから満席になる可能性も十分考えられます。
この状況もあってか、JR東日本は鉄道ファン・撮り鉄に対して呼びかけを行いました。
JR東日本「密にならないように」「マナーを守り、安全に撮影を」
JR東日本は、185系ラストランを迎えるにあたりTwitter上で呼びかけを行いました。また、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から3月12日のラストランを家で楽しめるように車窓を配信するということです。
185系を撮影されるみなさまへのお願いとして、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、「密」にならないようご配慮ください。という声明も出しています。
これに対してTwitter上で「当たり前のことを言わなきゃいけないのか」「届かぬ想い」など当日はトラブルが発生することについて諦めている鉄道ファンの方の声が多く聞かれています。
伊豆箱根鉄道も「脚立・三脚は禁止」「ルールを守って撮影を」「ホームから退場」も
三島から修善寺までの乗り入れている「伊豆箱根鉄道」は2021年3月12日のラストランに向けて、撮り鉄に対しても厳しい声明が出されました。マナーを守らず係員に従わなかった場合「退場していただく場合がある」と書かれてしまっています。
また、伊豆箱根鉄道駿豆線の沿線、修善寺駅の混雑するとした上で、駅構内での撮影の場合には脚立・三脚は使用が禁止が発表されています。
踊り子号には自由席が設定されていますが、東京方面から乗ってきて修善寺駅も座っている座席で折り返す「折り返し乗車」対策として、事前に並ぶ場所は修善寺駅西口となっていて、一度改札を出ないと並べない仕組みになっていて「キセル乗車対策」も行われるものと思われます。当日は正しく乗車券を購入して乗車しましょう。
また、最終列車は自由席が恐らく混雑で密になる可能性があることから、「密にならないように」乗車を諦めるなどの対策が必要になるかもしれませんね。
【静かなラストランを】「鉄道ファン」のイメージ悪化も懸念 罵声大会が起きれば「コロナ感染」の危険も
ラストランで懸念されるのが撮り鉄同士で罵声を浴びせ合う「罵声大会」です。もはや、3月の風物詩・ラストランの風物詩と化しており、これが今回発生しないか懸念されます。
今年は新型コロナウイルスもあるため、感染拡大防止に努めなければなりません。罵声大会が起きるとそれによって飛沫が起き、感染が起きた場合は当然メディアにも「ラストランでコロナ発生」という見出しで書かれることになってしまうでしょう。
また、新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮している鉄道ファンの方はすでに「自分の中のラストラン」を終えています。ラストランが発表された前後にはまだそれほど「密集」していることはなく、当時はマナーを守り、周りの人にも配慮した撮影・乗車が行われていました。
そういった「マナーを守っている鉄道ファン」に対しては一般人も優しく、撮影をしていると撮り鉄に配慮して写真に写らないように撮影が終わるまで待ってくれたりということもありました。
もうすぐ踊り子号のラストランとなりますが、「静かなラストラン」を迎えられれば鉄道ファンのイメージ悪化は避けられるかもしれませんね。