JR東日本は年末年始の利用が前年比33%になったと発表しました。つまり、前年と比較して約7割も利用が減少したということになります。
今回発表されたデータなどをまとめました。
JR東日本は年末年始の利用状況を発表
JR東日本は利用が減少した理由として、新型コロナウイルス感染拡大による移動自粛の影響利用が大きく減少したほか、信越・東北地方の列車が運休したことが挙げられます。
また、この期間中の新幹線・特急列車の利用は173.1万人で、前年比33%の利用となったということです。
最も利用率が悪かった特急成田エクスプレス
最も利用率が悪かったのは東京~成田空港を結ぶ特急成田エクスプレスです。訪日外国人観光客で収益を得ていた列車ですが、新型コロナウイルス感染拡大から、大幅に本数を減らし、東京発大船行きの特急成田エクスプレスも運転されており、「成田空港へ行かない成田エクスプレス」として話題を呼びました。
成田エクスプレスは利用率3% たった5000人しか利用がなかった衝撃
今回の発表によりますと、成田エクスプレスの利用は前年比3%の利用にとどまり、97%も利用が減少したということになります。たった5000人しか利用者がいないというのも注目すべき点ですね。
最も利用率が高かったのは房総特急わかしお・さざなみ
最も利用率が高かったのは房総特急「わかしお・さざなみ」です。元々東京湾アクアライン開通によって利用が大きく減少していた列車だったため、減少幅が小さく、前年比45%の利用でした。それでも前年比55%減少となっています。
初詣も利用が大きく減少 終夜運転中止の影響か?
2020年度の年末年始は利用が大きく減少しました。今回は新型コロナウイルス感染拡大に伴う小池都知事の要請によって終夜運転が中止となり、JR東日本沿線の初詣客も大きく減少しました。
明治神宮の最寄りとなる原宿・代々木は前年比38%、川崎大師は前年比59%、鎌倉は前年比40%、成田は前年比33%となりました。
新宿・東京・舞浜で50%以上利用が減少
主要駅の利用も大きく減少しました。新宿駅は前年比46%、東京前年比47%、舞浜前年比44%の利用にとどまっており、前年比50%も利用が減少しています。
以上が年末年始の利用状況です。今後JR東日本は臨時列車などの発売を見合わせる動きが出てきました。
今後臨時列車の運転も見合わせへ 快速「氏家雛めぐり」は発売中止
JR東日本は臨時列車の運転見合わせをするということで、海浜幕張~氏家間を走る臨時列車「氏家雛めぐり」は指定席の発売を中止すると発表しました。
これは新型コロナウイルス感染拡大状況が、過去の事例を見ると、今後運転日までに収束すれば販売を再開するということになります。
もしかすると、今後臨時列車の発売見合わせが行われるかもしれないですね。