JR西日本のホテルチェーン「ヴィアイン秋葉原」に宿泊してみました。JR西日本は関西の鉄道会社ですが、東京にもホテルを持っています。
今回はその一つの「ヴィアイン秋葉原」に宿泊してみました。
鉄道ファンにとっては嬉しいことがたくさんあるのでおすすめです。
ヴィアインホテル秋葉原とは?鉄道ファンが泊まるべき理由
「ヴィアインホテルなんてわざわざ泊まらなくてもいいじゃないか」と思う人もいるかもしれません。宿泊する前は自分もそう思っていました。
しかし、ヴィアインホテルに「わざわざ泊まる」には理由があります。理由は、ほかのホテルにはない特典がたくさんあるからです。
まず、1度も泊まったことがない人は、初回限定で公式サイトから予約しても、旅行会社経由で予約しても、会員カードを作るだけで1泊目から「12時までのレイトチェックアウト」が受けられます。
「会員カードを作りませんか?」とはホテルの方から恐らく言われないと思うので、とりあえず会員カードを作るというところにチェックを入れましょう。
そうすると会員カードが発行され、発行当日からチェックアウトが12時まで延長されます。年会費や発行手数料は一切かからないので、ぜひやってみるといいでしょう。
ただし、注意点として2回目からは公式サイト・電話での予約が必須となります。旅行会社経由だとレイトチェックアウトの特典が得られなくなるので注意が必要です。
価格的には大手ホテルチェーンとほぼ値段とサービスは変わらないので、どうせなら12時までのチェックアウトはあった方がいいという人にはおすすめです。
ここまでは普通のホテルと変わらないのですが、ここから先が鉄道ファンにとってはうれしい特典がたくさんあるのが「ヴィアイン秋葉原」の特徴です。
客室から中央線・総武線・丸の内線が撮り鉄できる
「ここにもっと早く泊まっていればよかった」と後悔するほどの絶景が客室から広がっていました。
なんとヴィアイン秋葉原は客室から中央線・中央総武線・丸の内線が見ることができるのです。
きっと、交通博物館があったころに宿泊していれば、交通博物館と中央線201系が撮影できたのだろうと思います。
※交通博物館は秋葉原・万世橋にかつて存在した、現在大宮にある鉄道博物館の前身の施設。入館料が前売り券で260円と今より安く入場することができました。当時は「交通」博物館だったため、鉄道以外のヘリコプターなどの展示もありました。
中央線の209系や特急あずさ、主力のE233系・丸の内線、総武線のE231系を見ることができます。
2分に1本くらいは必ず電車が来るので、逆にカメラを回しているとなかなか動画を切るタイミングが難しいです。
ただ、部屋の間取り的にはこの方向ではない部屋もあるのでどうしても御茶ノ水駅方面の部屋にしたいときはリクエストした方がいいかもしれません。
夜になると鉄道模型の世界に
夜になるとあたりが暗くなり、街灯に道路沿いの木が照らされ、仕事を終えた人達が自分の家に帰っていきます。
まるで、夜になると鉄道模型の世界になります。
夜景を撮影するのもいいのではないでしょうか?
ヴィアイン秋葉原の楽しみ方はこれだけではありません。今見えている「ある施設」の方に行ってみたいと思います。
交通博物館で閉館前に特別公開されていた旧万世橋駅へ
覚えている方は覚えていると思いますが、元々秋葉原にあった交通博物館の閉館直前に整理券(硬券)が配布され、旧万世橋駅が公開されました。今から15年くらい前の話ですね。
交通博物館の通路の一部の扉が開いて裏口みたいところから、急に廃墟のような駅が表れて、中央線が目の前を通り過ぎていくというのは特別な体験だったと印象に残っています。当時はこんなに明るくきれいに整備されておらず、ボロボロに傷んでいて薄暗かったので、JR東日本がよく頑張ってここまで整備したなと感じました。今も階段の欠けている部分があえて残されているなど、その歴史を感じる部分が多く残されています。
旧万世橋駅は赤レンガで東京駅と見た目が似ていた
旧万世橋駅とは東京駅と似たような赤レンガ造りの駅舎で、開業は1912年で今から約100年前に完成した駅です。当時は食堂やバー、1等・2等待合室もあったといわれていて、当時はターミナル駅として機能していたということが分かります。駅前の像は日露戦争の時に部下の杉野を船内を探し、救命ボートに乗る途中で戦死した広瀬中佐です。(広瀬中佐という歌が作られるくらいの出来事でした)
赤いレンガ造りの駅舎だったということは壁を見てもらうと想像ができるかと思います。また、旧万世橋駅の基礎部分も残されていて、そこには赤いレンガが残っており、現在の東京駅に似た当時の姿を想像することができます。
東京駅を模倣したというわけではなく、そもそも設計者は同じ辰野金吾が設計しています。
完成した順序的にも、先に万世橋駅が完成していて、そのあとに東京駅ができている形になっています。駅前を路面電車が走っているのは東京市電です。かつてこの駅前を路面電車が走っていたということを知っている人もあまりいないのではないでしょうか?また、ターミナル駅ということで、現在の東京メトロ銀座線の万世橋駅というのも存在していました。
中央線の神田~御茶ノ水間に存在していた駅で、神田駅開業などで、利用客が少なかったこと関東大震災で赤レンガの駅舎が無くなってしまったこと、そもそもホームの長さが10両編成分なかった、(確か3両分くらいしかなかった)という複合的な理由から廃駅になってしまったのだと記憶しています。
そのまま廃墟になってしまっていたので、交通博物館が無ければ、恐らく多くの人が旧万世橋駅の存在に気付かなかったのではないでしょうか?
特別公開された時は交通博物館が無くなってしまったら、旧万世橋駅は二度と見れないと思っていましたが、今はJR東日本の商業施設の一部として整備、再利用されています。確か緑色のガーター橋の一部が交通博物館だった時は見れたはずですが、商業施設になってからは見当たらなかったので、おそらく見れなくなってしまったのではないかと思います。
翌朝の朝食会場からは上野東京ライン・山手線・京浜東北線が見える
朝食を食べながら上野東京ラインなどを見ながら優雅に食事を楽しむことができるのは「ヴィアイン秋葉原」ならではだと思います。
運がよければ、185系特急踊り子号の送り込み回送も見れるかもしれません。9時くらいに朝食を食べていれば見れると思います。
ここまで、楽しめるホテルは恐らく他にはないのではないかと思います。また泊まってみたいホテルの一つです。
ヴィアイン秋葉原 まとめ
ヴィアイン秋葉原がおすすめの理由をまとめました。
- 西側の客室で高層階なら撮り鉄し放題(窓ガラスには黒い線が入っているけど、撮れないことはない)
- 旧万世橋駅まで徒歩5分くらい
- ヴィアイン秋葉原に行くまでに新幹線の高架下を歩く
- レイトチェックアウト12時までとなっている特典はうれしい
- JR西日本が運営しているホテル(決済でj-westカードも使えるらしい)
- 朝食会場から上野東京ラインなどを見ながら楽しめる
- テレビの施設説明を見ると、懐かしい写真がある
テレビつけたら、石丸電気が画像で使われていたり、京浜東北線の209系・東海道新幹線700系が使われていたり、東京駅が復元前だったり。個人的には色々いい意味でヤバいホテルだなと思いました。
これだけ楽しみがあれば、鉄道ファンの方でも泊まりたいという人も多いかもしれませんね。ぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか?