JR北海道の新たな特急型気動車のキハ261系5000番台が10月17日にデビューしました。ベースとなった1000番台と何が違うのか実際に鉄道系YouTuberのがみさんが乗車したのでその様子を紹介します。

キハ261系の各番台の違いは?

左から1000番台,5000番台,0番台

JR北海道のキハ261系は0番台,1000番台,5000番台の全部で3種類あります。0番台は14両製造され、主に札幌・旭川~稚内で特急「宗谷」「サロベツ」として運行されています。

それに対して、1000番台は函館〜札幌で特急「北斗」、札幌~帯広・釧路で特急「とかち」「おおぞら」として運行されていて在籍数は0番台の約9倍の124両なので、キハ261系といえば白い顔に紫のラインというイメージが強いのではないでしょうか。各番台で外装や内装が異なり、番台が大きくなるにつれて進化をしてきました。

そして今回波動用の観光仕様として製造された5000番台は顔が鮮やかなピンク色というのが特徴な車体です。ハマナス色とも呼ばれますがメタリックな車体に良いアクセントになっていると思います。今回は特急オホーツク1号に乗ってきたということで、車内の紹介もします。

車内の様子は大きく進化

5000番台は1000番台をベースにして設計されたため、座席の形はほぼ同じですが、モケットがかなりカラフルになっています。背中が当たる部分は異なりますが、1000番台の指定席と一部の自由席に使用されている「グレードアップ・シート」を基本設計にしていると思われます。

完全に設計が同じでは無い理由として、設備が1000番台と比べてアップグレードされているからです。従来は座席の背面にのみあったテーブルが肘掛にも取り付けられました。座席を向かい合わせにしている時やリクライニングを利用している時に便利ですね。

また最近では標準装備になりつつあるコンセントが肘掛に設置され、車内wifiも完備するようになりました。2019年に発表された「中期経営2023」によると1000番台も「携帯電話・PC充電コーナー」が設置されるようですが、やはり自席でコンセントが使えるのはかなり大きいです。

また1000番台との最大の違いとして1号車のフリースペース「はまなすラウンジ」があげられます。波動用の観光向けということで、イベントで料理を提供することを想定してこのような仕様になっています。

定員は26名でボックス席やカウンター席、多目的室扱いの掘りごたつ式の個室がある他に、地域の特産品などを販売する簡易的な販売カウンターが設置されています。

特急オホーツク1号のように一般の特急として運行される他、11月28日からは特急宗谷や特急サロベツ3・4号としても本格的に運用が開始されます。

製造費用は新幹線よりも高額?資金源は?

今回製造された5000番台ですがピンク色の「はまなす編成」の他にもう一本色違いで紫色の「ラベンダー編成」が2021年4月頃に製造される予定です。2編成計10両ですが、実はとても高価な車両なのです。

従来の1000番台は1両あたりの製造費が約3億円なのですが、5000番台はさらに高額な約4億円です。北陸新幹線E7系や東海道新幹線N700系の製造費用が約3億円なので新幹線と比べてもいかにコストがかかっているかがわかります。今回新造するのが5両編成×2の計10両で、単純計算すると約40億円にのぼる訳ですが、ここで疑問なのが財政難で話題のJR北海道が何故このような高額な投資ができるのかだと思います。

実は5000番台を製造するにあたり国土交通省からJR北海道に、観光列車の充実や鉄道施設の保守費用と名目に、400億円の融資がされているのです。この車両をきっかけにJR北海道の利用者が増えればいいですね。

今回紹介したキハ261系5000番台ですがここには詳しく掲載されていない車内探索の様子が動画で紹介されています。この記事の写真や内容の提供元でもあるので、ぜひ動画の方もチェックしてみてください。

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