JR西日本は保線など深夜帯の作業員の労働改善を目的に2021年春から終電を繰り上げると発表しました。
これにより最終の京都・新大阪着の新幹線から学研都市線・大和路線の一部区間で最終新幹線からの乗り継ぎができなくなります。
発表の情報は2020年9月現在の情報で、今後ダイヤの調整が入りダイヤが変わる可能性があります。最終的な時刻は2021年3月のJR時刻表に掲載するということです。
JR京都線などでも約10分から30分終電を繰り上げ
今回終電の繰り上げが行われるのはJR西日本の「アーバンネットワーク」の12線区で、最終列車は合計で48本削減します。
これらの路線では終電の繰り上げが実施され、10分から30分程度繰り上げが行われます。
各線区の終電繰り上げ時間
【乗り継ぎ範囲はどこまで?】学研都市線・大和路線など一部区間で最終新幹線から乗り継ぎなくなる
京都駅23時31分着、新大阪23時45分着から最終の列車から乗り継ぎができる線区は次の通りです。
琵琶湖線篠原~米原間、JR神戸線大久保~姫路間、学研都市線忍ケ丘~松井山手、大和路線法隆寺~郡山、JR難波は終電時間見直し後、最終新幹線から乗り継ぎができなくなります。
終電繰り上げで影響がある人は限局的か 利用客もイベント開催時に終電延長で同意しているというアンケートも
終電繰り上げについてどう思うかというアンケートを取っており、事前にJR西日本管内で各線を利用している人を対象に行いました。
終電繰り上げに反対する人は全体の9%程度いましたが、実際に週1回以上利用する人は全体の4%にとどまっており、全体の96%は利用していないという結果が出ています。
また、JR西日本では保線作業員の人手不足が問題になっているほか、終電を利用客の多くは2時間~3時間早めて帰宅のために電車を利用しているということです。
深夜帯に利用する人が年々減り続けており、働き方改革などで近年では残業をしないという働き方が主流になってきたのもその一因ではないでしょうか?
()内は終電繰り上げ時間、+は繰り下げ時間