近鉄は2020年3月より運転を開始した新型名阪特急「ひのとり」が通勤車両「シリーズ21」と連結している動画を公開しました。
普段は特急列車と通勤車両が連結することがありませんが、今回は珍しく連結作業を行いました。
近鉄が好きな人にとってはかなり見ごたえのある内容ではないでしょうか?
一体なぜでしょうか?
東花園検車区で実施された「ひのとり」と「シリーズ21」の連結作業
今回近鉄奈良線にある車両基地「東花園検車区」で新型名阪特急「ひのとり」と「シリーズ21」の連結作業が行われました。
今回実施された理由は「きんてつ鉄道まつり2020」が新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となったことでyoutube上に動画がアップロードされています。
動画の前半は近鉄「ひのとり」との連結作業の様子となっていますが、後半は通勤車9020系「シリーズ21」と連結作業の様子がアップされています。
「ひのとり」の連結作業の様子を見ると、普段使用されていない格納されている連結器が前に出てくるということを知らなかったという人も多いのではないでしょうか?
また、近鉄では比較的新しい車両と古い車両を連結して運転するために連結器部分にブレーキ読み替え装置がついていて協調運転をすることが可能ですが、「ひのとり」は単独運転をするため、必要がありません。
一緒に走れない・普段使えないのに「ひのとり」に連結器がついている理由
本来設置される必要がない連結器がなぜ「ひのとり」には設置されているのでしょうか?
「ひのとり」の連結器が効果を発揮するのは「故障して動けなくなってしまった時」です。列車が故障してしまった時には自分で走ること(自走)ができなくなります。
あくまで故障した際にほかの列車に助けてもらう(救援)をしてもらうための連結器ですが、今回「きんてつ鉄道まつり」ということで特別に行われたというわけですね。