鉄道ファンにとって悲しい出来事が起きてしまいました。栃木県にある「那珂川清流鉄道保存会」で連結器が解放されるなどのトラブルが発生しました。
今回のトラブルは鉄道ファンによるいたずらということで鉄道保存会の方が「絶対にやめてください」と呼びかけをしています。
那珂川清流鉄道の様子 連結器解放・ブレーキホース接続などのトラブル
皆さんにお願いがあります。
— 烏山線キハ40 (@FtdKAhvZ0Z0La3z) January 2, 2021
那珂川清流鉄道保存会の保存車両の車両をいじらないで下さい
連結器を解放したり
連結していない車両にエアーホースをつけたり
サイドカウ(機関車のエンジンを見るドア)など開けて閉めずにそのままにし
そして森林鉄道の客車など開けて閉めずにする pic.twitter.com/QLFh2kK7wA
那珂川清流鉄道でエアーホースと呼ばれる車両同士の空気管をつなげる設備で、連結する際に使われるものです。
今回Twitterにはエアホースが接続されている画像が投稿されています。通常鉄道博物館などに展示されているものは「お手を触れないでください」と書かれているのが普通ですが、個々の施設ではそのような表記はあまりありません。
「ここに来る人はいたずらしませんよね」ということでそういった表記をしていないのかもしれません。しかしながら、こういったトラブルが多発してしまうと「触らないでください」「展示の一部を中止します」ということにもなりかねません。
もちろん、ほとんどの方はルール・マナーを守って見学をされていると思いますが、一部の鉄オタによって多くの人が不利益を被ってしまうことは、将来的な鉄道趣味をする人が減ってしまったりということにつながりかねません。
なぜ連結器などにいたずらをするのか?
本来は鉄道博物館や有志の方によって「維持されている」というのが通常です。今回の那珂川清流鉄道保存会でも有志の方に維持されています。
ここでは急行北アルプスでも活躍した車両や寝台特急北陸で使用した貴重な車両が維持されています。
本来鉄道ファンにとって有益であるものであるはずなのに、なぜ今回のいたずらが発生したのでしょうか?
あくまで推測でしかありませんが、「維持されている」ということを感じずに「そこにあるのが当たり前」「自由に動かしたら元に戻さなくてもいい」という意識の人がトラブルを起こしているのではないでしょうか?
少なくとも「維持してくれてありがとう」という気持ちと「いたずらによって維持する人の不利益」を考えれば、今回のことは絶対に起きないと思います。
もちろん、鉄道ファンは誰しも「連結器を開放してみたい」「ブレーキホースを繋げてみたい」と思う人も多いと思います。考えるのは自由で妄想する分にはいいと思います。問題はそれを行動に移してしまうことです。
それを実行することで展示する側は対策をするのが普通だと思いますし、「注意書きを書くよりも問題が起こった個所を禁止した方」効果は大きいので、立ち入り禁止にするという対策を行うということになります。
今一度、いたずらをした人には周りに不利益を与えたということを知っていただきたいものですし、次やらないということで許されるべき問題ではないと思います。
鉄道保存会の方から今回のいたずらに対してのお願い
今回鉄道保存会の方がツイートをしており、その内容をまとめてみました。
那珂川清流鉄道保存会の保存車両の車両をいじらないで下さい
連結器を解放をしないでください
連結していない車両にエアーホースを付けないでください
サイドカウ(機関車のエンジンを見るドア)など開けて閉めずにそのままにしそして森林鉄道の客車など開けて閉めない
特に貨車などの連結器してある貨車にわざと連結してあるのに解放する行為や貨車と同じく機関車、機関車同士連結してあるのにわざと解放する行為
近鉄モーターカーとヨ8000ですがブレーキホースを繋げ、機関車の運転席のドアが開けっ放しの時を良く見ます。
絶対に運転席は入らないで下さい。危険です。ブレーキコックが開いてありました。
ナローの機関車にもいたずらがあった。
絶対にやめてください
Twitterより