東武鉄道は3月10日、2024年度に導入する新型車両に、新たな車両推進システム「SynTRACS」、車両バッテリーシステムを採用すると発表しました。

https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20230308095247_LwL1XyTPmofsP88SaWBtQ.pdfより

「SynTRACS」は、同期リラクタンスモーター「SynRM」と、フルSiC素子を採用した駆動用インバータを組み合わせたもの。SynRMは、従来車両で使用している誘導モーターに対し、発熱損失の低減や高効率を実現します。回生ブレーキ領域の拡大による消費電力量低減が可能です。また、永久磁石同期モーターに対しても、レアアースである永久磁石が不要であるほか、省保守化も実現しているとのことです。

SynTRACSは、2021年に東京メトロが実証実験を実施し、鉄道用としては世界で初めて成功したものです。日比谷線13000系に仮設し実証したところ、誘導モーターシステムの南北線9000系に対し、約18%の消費電力削減を実現したといいます。東武では、私鉄で初めて、同システムを本格搭載します。

https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20230308095247_LwL1XyTPmofsP88SaWBtQ.pdfより

車両バッテリシステムは、列車の回生ブレーキで得られる電力を、車両内で蓄えるものです。これまでは回生ブレーキで発生した電力を架線へ戻していましたが、車内の照明や空調など、編成内で有効活用します。また、補助電源装置(SIV)が故障した際には、バッテリーから補助電力を供給し、機器故障時でも対応可能な状況です。

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