東京メガループとして鉄道の外環道としての役割を果たしている「武蔵野線」。そんな武蔵野線ですが、なぜ快速列車が運転されていないのでしょうか?

実は武蔵野線に快速運転が必要ない理由があります。

一体なぜ武蔵野線快速にはないのでしょうか?

武蔵野線快速列車が運転されない理由は?実は貨物線

武蔵野線快速

武蔵野線快速列車はなぜ運転されていないのでしょうか?

武蔵野線は他の路線と少し性質が異なり、貨物列車専用の路線として建設されたのが大きいです。

開業したのは1970年代。この頃から旅客列車がうんてんされていましたが、どちらかというと貨物列車の方が優先されて運転されてきた歴史があります。

その証拠に武蔵野線には越谷・新座・梶ヶ谷に貨物ターミナルが3つ設置されています。

武蔵野線開業によって東海道本線方面と東北本線・常磐線系統の貨物列車が武蔵野線を経由して運転されることとなっています。

貨物列車が走っているため、日中は10分間隔程度で合間を縫って運転されています。

※武蔵野線は一部列車が京葉線に乗り入れて都心へ乗り入れをしていますが、武蔵野線ではないため省略しています。

快速列車を増やすと日中20分間隔の駅も出てくる可能性

そのため、快速列車を走らせるとなると、快速通過駅では10分間隔ではなくなり、20分間隔となってしまうことから、乗客をさばききれない可能性もあります。

そうすると、通過駅の利用客に対しては利便性が低下することにもつながりかねません。

また、武蔵野線ではときどきホリデー快速鎌倉などの臨時快速列車も運転されることがありますが、その時にもノロノロ運転となってしまうことがしばしばあります。

快速でせっかく通過駅があったとしても、普通列車が退避できる駅がないため、結局普通列車として運転した場合と所要時間はほとんど変わらないと考えられます。

結論として、快速列車を運転する意味がないため、運転されないものと思われます。

駅間が長いから?実は速い普通列車が運転

実は武蔵野線は他の路線に比べると駅間が短く設定されている区間が多いです。

駅間が長い区間が一部ありますが、ほとんどの区間では駅間が短く、そのため通常よりも加速性能が高い車両が使用されています。

そのため、ダイヤについても各駅停車にも関わらず「中距離電車並み」に速いことが挙げられます。

越谷レイクタウン駅や吉川美南駅が開業するまでは駅間が長かった区間も多かったようですが、今は比較的駅間が短い印象が強くなっています。

また利用客の多くは府中本町、西船橋、新松戸、南浦和、西国分寺、北朝霞、新秋津、東松戸、武蔵浦和、南流山、南越谷などで京浜東北線や京葉線、埼京線、東武鉄道、北総線など他の路線に乗り換える場合が多く全線にわたって乗り継ぐ人もいないため、快速列車の必要性は薄いものと考えられます。

その証拠に大宮駅方面へ向かう、むさしの号やしもうさ号が運転されているのもそのような理由なのではないでしょうか?

まとめ

ここまでの武蔵野線快速列車についてまとめると

  • 武蔵野線快速列車は運転されていない
  • 快速を運転しても貨物列車に詰まってしまう
  • 駅間が短いが普通列車が中距離電車並みに速い
  • 武蔵野線快速が運転されていないのは必要がないから
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