JR東日本が運転している常磐線。この常磐線で切り離しが発生していると常磐線ユーザーの中でひそかに話題となっています。
そこで今回は常磐線切り離しとはどういうことなのか?常磐線の新ダイヤで発生してしまったのはなぜなのか?常磐線ユーザーにとっては罠でしかないということについてまとめていきたいと思います。
常磐線切り離しとは?一体何なのか?
常磐線切り離しというワード自体元々はありませんでした。そのワードが生まれたのは2022年3月からの新ダイヤです。
そこで発表された内容は「ご利用状況に合わせて、日中時間帯の土浦から水戸・いわき方面の普通列車の編成両数を見直します。」というものでした。
これは10両編成を8両編成にするというようなものではなく、さらに強烈なものでした。
このダイヤ改正で衝撃が走った理由は「日中時間帯に勝田・水戸~土浦間が折り返し運転となること」「グリーン車の運転が無くなるのでグリーン車がなくなること」などが大きなマイナス点となっていました。
このことから、土浦を境に東京方面の電車と水戸方面の普通列車が分離されてしまっていること、一部列車では土浦駅で10両編成を切り離すことから、このワードが生まれたようです。
土浦以北の人にとっては大きなダイヤ改悪
従来では10両または15両編成での運転で運転されていたのですが、なんと5両編成という田舎ローカル仕様の電車が走ることになってしまったのです。
5両編成化される時刻は?
時刻は次の通りです。
水戸発の上り列車:10時35分発~15時00分発の10本
土浦発下り列車:9時13分発14時48分着の12本
ざっくり9時~15時の間の列車がグリーン車なしの5両編成での運転となります。そのため、常磐線を使う人にとっては注意が必要です。
特にグリーン券を買う際にはあらかじめ水戸・勝田方面にグリーン車が連結されている時間帯なのかどうかまず確認した方がいいでしょう。
分かれる通勤客と旅行客の明暗
今回のダイヤ改正で通勤客と旅行客の明暗が大きく異なるようです。
通勤客にとっては特に影響はないようです。理由としては夕方時間帯ではほぼ確実に全区間グリーン車で利用できることが挙げられます。
逆に旅行客には影響があります。朝早くから北上する人にとっては水戸駅までグリーン車が使えるのは上野発7時25分の列車が最終となっており、以降13時52分までグリーン車連結の列車が運転されていません。
これ以降の勝田行きの列車は「勝田行きと書いておきながら」、「土浦行きが後ろ10両となっている点」については注意が必要です。上野発で言うと8時14分発、8時47分発、9時53分発となっていて、旅行客が水戸方面へ行く時間帯に運転されていることが分かります。これはかなり旅行客にとっては地獄のダイヤとなっているでしょう。
グリーン券を買っていても無駄にしてしまう一般の利用客の人も多そうですね。
逆に帰りの電車は水戸駅15時31分以降の列車はグリーン車が連結されているので便利になっていることが分かります。
使用車両は?
使用車両についてこのE501系が来てしまうのではないかと思っている方もいるかと思います。しかし、そんなことはないのでご安心ください。
きちんとE531系が来ることになっています。
ただ、今後E531系を5両化したということは土浦~水戸・勝田間でワンマン運転を行うために実施したダイヤ改正とも受け取れます。
つまり、今後のダイヤ改正でワンマン化が実施され、普通列車グリーン車が水戸方面まで乗り入れることがかなり少なくなってしまう可能性もありますが、しばらくの期間は大丈夫そうでしょう。
まとめ
今回の常磐線切り離しについてのまとめると
- 日中時間帯にはグリーン車なし 5両編成での運転
- 首都圏から茨城県への旅行客にとっては大幅な改悪
- 土浦でのグリーン車が切り離される運用がある
- グリーン券が無駄になってしまう可能性も