JR東日本は2021年6月27日からえきねっとリニューアルを実施しました。リニューアル後に他社線経由のきっぷをえきねっとで発売できるような改良が加えられましたが、なんと小田急の方が安くて便利と表示してしまい、「敵に塩を送る」状態となっていることが話題となっています。
「新宿~小田原は小田急の方が安くて便利」と表示された画面 表示させる方法は?
こちらが実際に「新宿~小田原は小田急の方が安くて便利」と表示されている画面です。これを表示させる方法は新宿~小田原まで検索するだけで表示されます。
しかも、驚きなのが候補は2つしか表示されず、しかも両方とも小田急が表示されている点です。
えきねっとで最も料金が安くなる経路を表示した結果、他社線を利用した方が安いケースは「他社線の方が安くて便利」と出てしまうようです。
ちなみに新宿~小田原はJRは1520円ですが、小田急は620円引きとなる900円となっています。
そのほかの区間でも「JRより私鉄をおすすめ」するケースも
その他の区間でもJRより私鉄をおすすめするケースが多発しています。
例えば、品川~横浜間で京急と競合する区間では候補のうち1つが京急が表示されています。発駅を品川以外の山手線の駅にセットした場合にも同様の結果が出ます。
また、新宿~横浜間でも品川経由で京急が案内される場合があります。
東京~川越はメトロと東上線が安くて速いと案内
こちらは東京~川越までを選択した場合の結果です。東京メトロ丸ノ内線+東武東上線で行った方がいいという結果が表示されています。
新宿~東武日光でも東武特急へ誘導 JR東武直通特急へ誘導は無し
本来であれば、自社線から特急列車を使ってもらいたいはずですが、なんと候補に東武特急が出てきており、料金は表示されないものの、スペーシアきぬがわが走っていない時間帯は栗橋乗り換えで普通列車行くルートが表示されます。
ちなみに日光に指定すると宇都宮まで新幹線で行くルートが推奨されています。
大宮~東京間でも新幹線誘導
恐らくですが、駅に設置されている指定席券売機と同じ結果を出すようになっているのかもしれませんが、例えば籠原から東京間を検索した場合、①熊谷から新幹線で東京へ行くルート、②大宮からやまびこに乗るルート③籠原から東京まで普通列車で行くルートが表示されます。
ただし、乗車券のみ欲しい時には新幹線ルートしか表示されないこともあるため、相変わらず使いづらい感じは否めないでしょう。
また、eチケットの方がお得なのか、乗車券を普通に買った方が安いのかという点も表示されない点は不親切に感じます。一般の方で、それを知らない方は高い方のきっぷを買ってしまい、あとで「騙された」と感じる方もいるかもしれません。しかも新幹線が絡むと、数千円単位で損することになるので、注意が必要です。
乗車する前に本当にお得かどうかは事前に調べておく必要がありそうですね。