西武鉄道は終電の繰り上げを2021年春ダイヤ改正で実施すると発表しました。
JR西日本、JR東日本、小田急に続いて実施される見込みとなっています。
【終電繰り上げ】西武2021年春ダイヤ改正で
西武鉄道は2021年春のダイヤ改正で終電繰り上げを実施します。
終電の繰り上げは約20~30分実施されることになっています。
終電の実施範囲は西武鉄道の全線で、山口線と多摩川線を除くとしています。
また今後の需要動向によっては混雑対策として終電前の臨時列車の設定を検討しており、他社の鉄道会社で実施している始発列車の繰り下げについては行わないという発表がされています。
西武新宿線などコロナでダイヤ改正 終電繰り上げ後の時間は?
終電の繰り上げ後の時間は平日で繰り上げ幅が大きくなっており、西武池袋線では池袋駅発の小手指行き・保谷駅の最終電車で最大30分程度の繰り上げが行われます。
西武新宿線の新所沢行き、上石神井行きの最終電車で同じく最大30分程度終電が繰り上げとなります。
【一体なぜ?】西武鉄道 ダイヤ改正実施の理由
今回の西武鉄道のダイヤ改正でなぜ終電が繰り上げられることになったのでしょうか?
西武鉄道によると新型コロナウイルスの影響で特に深夜帯で「最大50%~60%減少する」というデータが発表されています。
新型コロナウイルスの影響でテレワークが急速に普及したことも一因としています。
終電が繰り上げで夜間のメンテナンス時間を確保へ
今回西武鉄道で終電の繰り上げを実施する理由として夜間のメンテナンス時間の確保も理由の一つとされています。
現状、作業時間が2~3時間程度確保されていますが、前後に準備や後片付けの時間があることが発表されています。
今回最大30分程度の終電の繰り上げが実施されることによって、作業時間の増加が見込まれ、西武鉄道によると保守作業の作業量が増加する半面、労働力が減少していくことを理由としています。
JR西日本・小田急電鉄でも夜間メンテナンスに携わる方々の労働環境の改善を目的として終電の繰り上げを実施しており、西武鉄道としても同じ狙いがあるのではないでしょうか?
西武鉄道の終電の繰り上げ後のダイヤ改正の情報は2021年1月に発表される予定です。
西武鉄道株式会社では、2021年春にダイヤ改正を実施します。
今回のダイヤ改正では、鉄道事業における従前からの課題であった夜間作業の時間確保を実現し、今まで以上に安全かつ効率的に鉄道工事を行うことでお客さまに安全・安心なサービスを提供するため、また新型コロナウイルス感染症の影響により、特に深夜時間帯のご利用状況が変化したことを踏まえ、終電車の繰り上げを行います。
主要路線の終電車を概ね 20~30 分繰り上げることで、保守・工事に従事する係員等の労務環境を改善するとともに、保守・工事を安全かつ効率的に実施し、お客さまへの安全・安心なサービスの提供に努めてまいり
ます。