関西から九州へ行くのであれば、新幹線か飛行機で迷うところです。
飛行機は乗っている時間は短いけれども空港まで遠いし、保安検査などで時間がかかる。また、運航本数が少ない。そんなイメージを持っていませんか?
一方の新幹線は列車が到着する直前にホームにつけば乗車できますし、1時間に何本も運行されています。
それらの観点から大阪と博多を移動するのであれば、気軽に利用するなら新幹線に軍配が上がるのではないでしょうか。
今回は、関西―博多間の新幹線利用時に使えるお得な割引についてご紹介します。
新大阪-博多間の新幹線の料金
はじめに、駅で販売しているきっぷの価格について触れておきましょう。
新大阪―博多間の「みずほ」、「のぞみ」普通車指定席の場合、15,600円 (内訳:乗車券: 9,790円・特急券: 5,810円) です。
なお、「みずほ」、「のぞみ」指定席を利用する場合は割増料金が必要になるため、プラス320円となります。「さくら」などを利用する場合、割増料金はありません。
一方の自由席は、乗車する列車に関係なく一律で14,750円 (内訳:乗車券: 9,790円・特急券: 4,960円) となっています。
山陽新幹線を安く利用する方法 ①e5489会員になろう
「e5489」とは
山陽新幹線には、「e5489」というインターネット予約サービスがあります。
このサービス自体は無料なのですが、指定のクレジットカードに入会するとさらにお得な割引価格で山陽新幹線などのきっぷを購入できます。
指定のクレジットカードとは、「J-WEST」カードで、JR西日本と三菱UFJニコスが共同で発行するクレジットカードです。
年会費は1,100円 (税込) ですが、1回以上1,100円 (税込) のショッピング利用があると年会費は無料になります。
そのため、実質年会費無料で所持できるうえに、会員価格できっぷを購入することができる大変便利なカードなのです。
クレジットカードなので年齢制限と所定の審査がありますが、それらをクリアすれば、お得な価格で山陽新幹線を利用することができます。
「e5489」の価格
では価格面を見ていきましょう。
「e5489」を利用した場合、新大阪―博多間は列車の種別に関係なく、普通車指定席と乗車券がセットになって13,490円となります。通常のきっぷは「みずほ」、「のぞみ」利用時で15,600円なので、2,110円も安くなります。
もし、新幹線に乗車する前後で在来線に乗り継ぐという場合、乗車券は別に用意して特急券だけ購入することも可能です。その場合、新大阪―博多間、普通車指定席利用で3700円となります。
新大阪―博多間の「みずほ」、「のぞみ」普通車指定席料金は5,810円なので、こちらも2,110円お得になります。
山陽新幹線を安く利用する方法 ②スーパー早特きっぷ
「スーパー早特きっぷ」とは
今まで紹介してきたきっぷは乗車直前でも購入することができます。
ですが、前もって予定が決まっているのであれば、さらにお得な料金のラインナップがあります。
その名も「スーパー早特きっぷ」です。
この商品は主に関西と九州各地を移動する際に利用できる企画商品となっています。
具体的には乗車日の14日前23:30までに予約を完了することで、大きな割引を受けることができるというサービスです。
こちらの商品は座席数限定のサービスとなります。そのため列車自体に空席があっても枠が埋まれば予約できない場合もあります。
特に「みずほ」、「さくら」の場合はすぐに定員に達する傾向にあるため、早めの予約をおススメします。
「スーパー早特きっぷ」の価格
では価格面を見ていきましょう。
「スーパー早特きっぷ」を利用した場合、新大阪―小倉・博多間は列車の種別に関係なく、普通車指定席と乗車券がセットになって10,480円となります。
なお、通常の新大阪―博多間のきっぷは「みずほ」、「のぞみ」利用時で15,600円ですので、5,120円も安くなります。「e5489」と比較しても3,010円の割引となります。
「e5489」の場合は特急券のみの購入もできましたが、「スーパー早特きっぷ」の場合は乗車券とのセット販売限定となります。そのため、前後で在来線に乗り継ぐ場合は別途乗車券を準備する必要があります。
スーパー早特きっぷは新大阪から熊本・鹿児島に行くのもお得
「スーパー早特きっぷ」は小倉・博多以外の発着駅に関しても販売されています。
区間 | 料金 | お得額 ※新大阪発着の通常きっぷと比較 |
新大阪・新神戸―熊本 | 13,100円 | 19,200円 ▲6,100円 |
新大阪・新神戸―鹿児島中央 | 14,670円 | 22,130円 ▲7,460円 |
新大阪・新神戸―佐世保 | 13,100円 | 18,440円 ▲5,340円 |
新大阪・新神戸―大分 | 12,530円 | 17,620円 ▲5,090円 |
具体的には、熊本・鹿児島中央・長崎・佐世保・大分発着の設定があります。
熊本と鹿児島中央発着の場合は山陽・九州新幹線「みずほ」、「さくら」の1本で結ばれています。
長崎と佐世保発着の場合は博多で、大分発着の場合は小倉でそれぞれ在来線特急列車に乗り換える必要があります。
山陽新幹線を安く利用する方法③-旅行会社のバリ得新幹線もチェックしよう
ここから紹介する商品は、旅行会社である「日本旅行」が発売する商品となります。
また、オンライン受付専用となりますので、店頭やコールセンターでの予約は受け付けておりません。
「バリ得新幹線」を利用すると、新大阪―小倉・博多間が片道7,500円で移動することができます。
新大阪発着以外にも新神戸、西明石、姫路発着にも対応しています。
対象となる列車のほとんどは「こだま」なのですが、上下線とも早朝には「ひかり」の設定があります。「ひかり」に乗車する場合でも新大阪―小倉・博多間は7,500円と価格はそのままです。
また、プラス500円でグリーン車にアップグレードすることもできます。
「こだま」に比べて所要時間も格段に短くなるため、ご利用の場合は「ひかり」の乗車がおススメです。
まとめ
山陽新幹線をよく利用するなら「J-WESTカード」に入会し、「e5489」の会員になりましょう。
そうすることで、直前の予約においてもお得な価格で山陽新幹線に乗車することができます。
年会費も実質無料なので、クレジットカードに抵抗がない人は入会しておいて損はないでしょう。
また、時間がかかってもとにかく安く関西と九州を移動したいという場合は「バリ得新幹線」もチェックしてみましょう。「こだま」でのんびり景色を眺めながら旅をするのも悪くはありませんよ。