幾度となく豪雨の被害を受けてきた九州の九大本線が2021年3月1日全線開通となりました。
九大本線とはどのような路線なのでしょう。人気の特急ゆふいんの森号についても紹介します。

九大本線は九州の観光には欠かせない路線です。九大本線の路線情報や経由地の情報、歴史を含めて紹介します。

九大本線とは?

九大本線とは、1915年に10月30日に開通した福岡県の中心部に位置する福岡県久留米市と大分県大分市を結ぶ線路です。
路線距離は141.5㎞、駅数は35駅を数えます。九大本線には特急と普通がありますが、普通列車は久留米から大分駅まで1本の電車で行くことができません。久留米から大分県日田駅まで行き、日田駅から湯布院・大分駅に乗り換えなければなりません。
学生や通勤者の多くが普通電車を利用し、観光で利用する人が特急を利用しています。

九大本線に起こった悲劇

九大本線はこれまでに3度豪雨災害により不通となりました。これまでに起こった災害について紹介します。

2012年7月に発生した九州北部豪雨

1つ目は、2012年7月に発生した九州北部豪雨です。2012年7月11日~14日に発生した大雨による被害は熊本県阿蘇市や大分県日田市、中津市などに及びます。
死者は30人、363棟が全壊しました。この九州北部豪雨により福岡・大分を流れる筑後川の支流・隈上川にかかる「隈上川橋梁」が沈下する被害により、約1カ月半不通になりました。

2017年7月に発生した九州北部豪雨

2つ目は、2017年7月5日~6日に発生した九州北部豪雨です。九州北部豪雨の中で最も大きな災害と言われている九州北部豪雨は、福岡県朝倉市や大分県日田市に大きな被害をもたらしました。
その被害額は約2,240億円です。九大本線にも被害があり、大分県日田市にある「花月川(かげつがわ)橋梁」が流出し、1年以上不通となりました。

2020年7月に発生した豪雨

最後に発生した豪雨は、2020年7月3日~31日までに発生した大雨による災害です。長期的な大雨により、「第二野上川橋梁」など145箇所の被害が発生しました。約8カ月間の不通の後、2021年3月1日に3度目の全線開通となりました。

九大本線の魅力でもある特急ゆふいんの森号とは?

九大本線を通る列車は特急「ゆふ」「ゆふいんの森号」の2種類とがありますが特に人気の列車が「特急ゆふいんの森号」です。
「特急ゆふいんの森号」は、自然と一体感のある緑の観光列車のような外観で、昔懐かしい雰囲気を感じださせる列車です。「特急ゆふいんの森号」について紹介します。
「特急ゆふいんの森号」の詳細

● 名称:特急ゆふいんの森号Ⅰ・Ⅲ世
● 運行開始:1989年
● 区間:博多~由布院(1日2往復)、博多~由布院~別府(1日1往復)
● 所要時間:博多~由布院間:約2時間15分
● 全車指定席(4両編成と5両編成の車両あり)
● 料金:博多~由布院4,640円(大人1人片道)、博多~日田3,160円(大人1人片道)
※繫盛時期は価格が高くなる場合があります。

「特急ゆふいんの森号」は、Ⅰ世(ゆふいんの森3・4号で運行)とⅢ世(1・2・5・6ふ号)の2タイプある全席指定の特急列車です。
九州の玄関口博多から由布院と博多から別府の往復を走ります。
5日間の有効期限があり往復利用できる「ゆふいんのんびり切符」や宿泊とのパックプランもありますので、往復や格安で利用したい方はJR九州予約サイトや各旅行会社のセットを利用することをおすすめします。

「特急ゆふいんの森号」の魅力

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「特急ゆふいんの森号」にはさまざまな魅力があります。「ゆふいんの森号」の魅力について紹介します。

落ち着く外観オシャレな内装

「特急ゆふいんの森号」は、自然豊かな緑の外観はもちろんのこと緑の座席と木目調の落ち着いた車両内です。また、自由に利用できるパブリックスペースや仲間や家族と楽しむボックスシートもあります。
連結部分には橋に見えるようにブリッジ模様にされています(5両編成のみ)。また、最前部と最後部には展望席もあり、180度前方と後方を見ることができます。
「ゆふいんの森号」は、Ⅰ世(ゆふいんの森3・4号で運行)と豪華列車を設計したことで有名な水戸岡鋭治さんが設計したⅢ世(1・2・5・6ふ号)の2タイプあります。それぞれ全く異なる車両内装になっていますので、往復する人は違う列車を予約するのもよいかもしれません。

観光地までのアクセス抜群

「ゆふいんの森号」は、温泉で有名は大分県日田や天ヶ瀬、由布院、別府へのアクセスが抜群です。博多駅から発着していますので、飛行機でも新幹線からでも利用可能です。
特に由布院は駅を降りてすぐ、歩いて回れる湯の坪街道などの観光地もあります。宿も沢山ありますので利用しやすい列車です。

電車から由布岳や滝が見える

「ゆふいんの森号」は電車内から由布岳や大分県玖珠郡玖珠町にある慈恩(じおん)の滝を眺めることができます。
特に慈恩の滝とは、日田市天瀬町と玖珠郡玖珠町の境に位置し、上段20m、下段10mと、合わせて約30mのある二段滝です。
実際滝の近くに行ってみると、滝の裏側も見えることから別名“裏見の滝”とも言われています。
電車から滝を見るおすすめの場所は、由布院から博多に向かう際はCD側、博多から由布院に向かう際はAB側です。
由布院から博多に行く際、AB側の方でもビュッフェのある車両(5両編成)に移動すれば見ることができます。
慈恩の滝を通る際は、アナウンスが流れますし、ゆっくり列車も走ってくれますのでシャッターチャンスを逃すことはありません。

● 名称:慈恩の滝(じおんのたき)
● 住所:大分県日田市天瀬町杉河内1546-2
● ホームページ:http://www.kusu-michinoeki.jp/sightseeing-11.html
地元の食材を使ったお弁当が人気
電車と言えば駅弁にも注目が集まりますが、「ゆふいんの森号」では、ミシュラン1ツ星を獲得した北九州の名店「寿司 竹本」が監修した二段重ねのオリジナルお弁当をはじめ、由布院の野菜を楽しめるお弁当など地元食材を楽しめるお弁当を予約購入できます。また、「ゆふいんの森号」限定のグッズも購入が可能です。
現在、コロナウイルスの影響で販売が縮小されていますので、事前に電話にて問い合わせすることをおすすめします。

● 名称:サービス部サービス課
● 電話:092‐474‐2197
● 営業時間:月~木(9:00~17:00)、金曜・祝前日(9:00~15:00)
全線開通をきっかけに久大本線に注目しよう
九大本線は、全線開通をきっかけに多くのイベントを開催予定です。全線開通をきっかけにさらに魅力が深まった九大本線を注目です。

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