今回は日本一速い列車について紹介していきたいと思います。日本一の最高速度は320km/hで東北新幹線の「はやぶさ」ではないのか?と思う人もいるかもしれません。しかし、実は所要時間と時間で割った平均時速のようなもの(厳密には表定速度)が最も速いのは「のぞみ」ということなんですね。

一体どういうことなのでしょうか?

日本の最速列車は東海道・山陽新幹線「のぞみ64号」東京行き 一体なぜ?

日本で最も最高速度が速いのは320km/hで東北新幹線「はやぶさ」ですが、表定速度で見ていくと意外にも「のぞみ」号が速いということです。

実際の東京~博多間の表定速度は 1069.1km÷4時間46分=224.29km/hとなります。

ちなみに東北新幹線で最速の列車は「はやぶさ4号」で表定速度は217.70km/hで、日本で3番目に速い列車となっています。これは東京~大宮間で110km/hに制限されていることと、盛岡~新青森間が260km/hに制限されていることで本来の性能を発揮しきれていないことが原因の一つと考えられます。

のぞみ64号が日本最速の列車の理由 ダイヤにも秘密がある

山陽新幹線内の停車駅は小倉・広島・岡山・新神戸・新大阪で、山陽新幹線を走る列車の中では最も停車駅が少なくなっています。

それだけではなく始発駅から終着駅まで追い越す列車はわずか3本のみ。(撮影日の2019年2月現在)

追い越す列車が多い場合や、定期列車の間に運行される臨時の「のぞみ」は前を走る列車との間隔調整のために他の列車より遅く走る場合があります。

しかし、この「のぞみ64号」は博多~東京へ向かう最終列車で、新幹線の営業列車の運行時間帯は6時から0時までと環境基準の観点から決まっており、東京駅にその日のうちに着かなくてはなりません。環境省の環境基準に関する告示では「午前6時から午後12時までの間の新幹線鉄道騒音に適用するものとする。」と書かれいます。

「のぞみ64号」の東京駅到着時刻は23時45分で、停車駅を削ったりしないと時間制限間に合わないということになってしまいますので、そうならないように最速の列車が設定されているということになります。

今回の記事はがみさんの動画を使わせていただきました。是非動画の方もチェックしてみてはいかがでしょうか?

ちなみに在来線特急最速の列車は意外な列車でした・・・、

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