12月6日、全検明けの103系NS409編成を目当てに沿線の撮影地には多くの撮り鉄が集まりました。その中でも「関東鉄」と呼ばれる人達が話題になりました。一体どういうことなのでしょうか。

そもそも何故103系が話題に?

先日全検を完了し吹田総合車両所本所を出場した奈良線103系NS409編成ですが、本線での試運転を終えて運用に復帰しました。車体がピカピカなことやスカートが奈良線103系としては初めてグレーに塗られたので運用復帰直後には多くの撮影者が居ました。

上狛や棚倉などの有名撮影地では多くの撮影者が集まりカメラや三脚が集結したので「マルチメディア」とも呼ばれました。そんな中何故か関東に住んでいる撮り鉄「関東鉄」が話題になりました。一体どういうことなのでしょうか。

上狛にはほとんどの人が車で訪れたのですが、関西よりも関東ナンバーの方が多くありました。また聞こえてくる言葉も関西弁よりも標準語の方が目立ち、ひな壇の形成も何故か関東鉄が仕切っていたので話題になったのです。

決して「関東鉄」だからといって悪いわけではありません。そもそも地域で区別すること自体あまり良いことではないのですが、区別されてしまうのにはある事情がありました。

「関東鉄」と区別される理由とは?

記事でも紹介しましたが、関東鉄が奈良線205系撮影にあたり、迷惑行為をした上駅員などに対して「福知山線脱線事故」をネタにした罵声を浴びせるという事件がありました。誰であっても許されることでは無いのですが、関東から来ていることや武蔵野線205系では相当の騒ぎがあったので「関東鉄」というレッテルが貼られているのです。

205系罵声大会の直後での103系撮影なので、余計に目立ってしまい、密集していることが良いかどうかはともかく、何も悪いことをしていなくても後ろ指を指されてしまっています。

また103系の車内から意図的に顔を出して撮影を妨害する行為がありました。悪い意味でよくあることですが、当然撮影者には怒りが募ります。関東鉄による犯行とは断定できないのですが、悪いイメージがさらに増えてしまったのではないでしょうか。

そもそも人口が違うのでどちらが治安が悪いとは一概には言えません。母数が増えれば割合が同じでも事件数は増えますし、拡散のされやすさの違います。走っている列車は環境が違うので荒れやすさというのは多少あるのでしょうが、無意識に優劣をつけて地域ごとに溝を作ってしまっているのではないでしょうか。

特に関西では当たり前のように走っている205系は関東では引退間際にとんでもない騒ぎになった程の人気です。(東北本線や鶴見線で走っているが見向きもされない)また103系ならいつの時代だよというレベルです。

趣味の世界なのに価値観の違いやお互いの考えを認めようとしないことで過去にもいくつものトラブルや争いが起きてしまっています。

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