2021年4月5日、JR西日本が所有する105系SW004編成が吹田総合車両所に廃車回送されました。

105系SW004編成 廃車回送の様子

今回廃車回送された105系SW004編成ですが、この編成をもって105系4ドア車が消滅することになりました。

また、この車両は高野山開創1200周年ラッピング、真田丸ラッピング、ありがとう105系串本の旅などにも使用され、撮り鉄の方の中には馴染みのある編成だったのではないでしょうか?

ところで、105系には3ドアの編成が存在していましたが、なぜこの車両は4ドア車だったのでしょうか?

105系4ドア車は元常磐線車両だった

実はこの105系SW004編成ですが、元常磐線で使用されていた車両だったのです。

105系には3ドアの編成も存在しますが、このグループは初期に宇部線・小野田線・和歌山線・奈良線に投入された車両です。

しかし、この105系4ドア車は当時の国鉄が赤字を抱えていた影響で、車両の新造をすることが難しく、103系1000番台から改造して105系を製造することとなりました。この改造されたグループは和歌山地区のみで、運用離脱まで活躍していました。

このため、同じ105系でも3ドア・4ドアの違いが生まれることになったのです。また、必要最小限の改造にするため、元々営団地下鉄千代田線と直通運転するために使用されていた103系1000番台を改造し、直通運転のために必要だった非常用の貫通扉を流用するか、中間車を改造して運転台を設置するなど、必要最低限のコストで製造された車両でもあります。

今回廃車になってしまいましたが、そのような経緯があったことも是非思い出してみてくださいね。

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