1月30日、関東の各地では鉄道ファンによる大混雑が相次ぎました。緊急事態宣言が出ている中でなぜこのような悲劇が多発してしまったのでしょうか。

始発からパニック状態

まず最初の悲劇は「勝田工臨」です。EF81形+定尺チキ2車+EF81形という編成でレールを輸送します。毎年行われていることですがEF81によるプッシュプル方式で運転されるのが特徴です。工臨は鉄道ファンの中でも人気の高いネタですが、プッシュプルということで特に注目がされました。

この列車は水戸を出たあと水戸~勝田間にある保線基地にレールを卸します。 そのあと勝田で折り返し水戸へと返却されますが勝田駅では機関車の入換による転回作業ができないため、 EF81形のプッシュプルでの運転となっています。

しかし毎回ここまで荒れているわけではありません。今回のように営業前の改札に何十人も押し寄せるのは始めてて、数年前までは数人レベルでした。ではなぜここまでの騒ぎになってしまったのでしょうか。

余命宣告された途端大混雑

JR東日本は今回のようなレール輸送を機関車による牽引ではなく、専用の気動車による牽引に置き換えると発表しています。具体的な時期は未発表ですが、水戸~勝田を機関車2両とか高コストなものは真っ先に置き換えられるでしょうから慌てて撮影に駆り出したということです。

置き換えるから撮影に行くのですが、置き換わったからといって撮影がなくなるわけではありません。「機関車を消しやがって」と恨まれていた車両も投入されれば被写体に早変わりします。何を基準にネタだとか貴重だと言っているのかはかなり適当です。

いわゆる葬式鉄と呼ばれる引退間際になった途端に騒ぎ出す集団ですが、暗い環境での撮影なので撮れる場所は限られてきます。そうなってくると人が集中するのは必然的ですが、誰一人駅や乗客への迷惑や危険性など考えていません。

改札が空いた途端に一目散に走り出したのですが、多くの人が改札でエラーが出ています。本来下がる必要がありますがそのまま突破してしまっています。立件できないレベルにしても不正乗車でしょう。後で駅員が精算する手間もお構い無しです。

ホームも限られたスペースしかありませんが、堂々と脚立や三脚を広げて自分のことしか考えていません。後ろから撮っている人は前の人が邪魔なわけですが、当然譲り合いの精神などなく罵声でどかそうとします。鉄道ファンで話題になる罵声は大抵こういった理由です。

前の人も運良く撮りやすい位置に入れただけなのに、我が物顔で撮影をして後ろのことは無視しています。

いつでも撮れるのに...

そして同日にもうひとつネタがありました。EF64広島更新色です。愛知機関区所属のEF64 1046ですが、唯一の塗装なので人気の高い機関車です。普段も走っており今回はルートが違うだけなのですが、人が押し寄せてしまいました。

今回は鹿島運用に入ったということで珍しい場所で撮れるチャンスでした。確かに珍しいですが、普段より綺麗に撮れるとか今回しか走らないというわけでは全くないので、その気になればいつでも撮れます。

迷惑撮り鉄の特徴は?

しかし撮影に集まった結果、駅での危険行為や密状態が発生してしまい不祥事となってしまったのです。鉄道ファンは自分たちのイメージが下がってしまうという危機感をあまり抱いていません。むしろ警察に対してでも戦う姿勢なのでネタ列車が走ればホームはスラム街と化します。

むしろ「不祥事を報道するマスコミが悪」「マナー違反を指摘するのは偽善」といったスタイルなので、民度が改善するわけがありません。

今回のネタ列車は特別珍しいわけではなく、日頃から撮影している人からすればなんてことはないのです。余命宣告された途端慌てて撮影を始めたり、何も考えずクラスターに突っ込んで同じような構図の写真を量産したりと、頭が悪いと言わざるを得ない人達の割合が増えているのが現状です。

密であることやマスクをしていないことを指摘すれば鉄道ファンから「自粛警察」と袋叩きにされてしまうでしょう。マナー改善は鉄道会社が撮影を制限するまで待つしかありませんね。

鉄道コムのブログランキングに参加しています。1日1回投票をお願い致します。
鉄道コム

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事