11月30日、阿佐海岸鉄道は阿佐東線での列車の運行を終了しました。
DMV導入により列車が廃止
阿佐海岸鉄道は、DMV(デュアル・モード・ビークル)への置き換えに伴い、阿佐東線(海部駅〜甲浦駅間)での列車での運行を11月30日で終了しました。
阿佐東線は国鉄のローカル線として建設していた路線の一部が1992年に開業した路線ですが、2021年に線路と道路を両方走れる世界初の交通システムDMVに世代交代します。
これに伴い開業から約29年活躍してきた、ディーゼル車両ASA-100形「しおかぜ」と、既に廃止となった高千穂鉄道から移籍してきたASA-300形「たかちほ」が引退しました。
20時50分、ASA-100形の回送列車が宍喰の車庫へ向けて甲浦駅を発車していきました。
— 波導快速 (@aijiyuki) November 30, 2020
阿佐海岸鉄道の気動車はすべての役目を終えて勇退しました。
ありがとう。さようなら。阿佐東線ディーゼルカー。 pic.twitter.com/9WtruI57AM
10月にはイベントも行われ、最終運行日の11月30日の上り・下り最終列車は、事前に限定きっぷを購入した方のみ乗車できる取り扱いとなりました。乗る人以外にも多くの人が集まりましたが、首都圏などで見られる悲惨なラストランとは違って比較的平和でした。
都会では煙たがられる「ありがとうコール」も駅員がメガホンを使って積極的に行い事実上公認になっており、理想的なラストランでしたが、運転士に向かってフラッシュ撮影をする残念な一面もありました。
DMV導入準備による12月から翌年3月までの空白期間はバス代行が行われます。