2021年1月1日~1月3日までの運転が予定されているDL「津和野稲成号」。撮り鉄が起こしたトラブルに対して、地元の島根県津和野町観光協会が問題が発生している箇所について「三脚などを禁止」にするなどの対抗策をやむを得ず、実施することになりました。

これに撮り鉄も応酬する形となり、DLやまぐち号の撮影のために来ていた撮り鉄が「予約をキャンセルする」という事態になっており、Twitter上でも話題となっています。

今回はなぜそうなったのか?今後どうなっていくかについてまとめてみましたのでご覧ください。

なぜ撮り鉄と津和野町観光協会がトラブルになったのか 事の発端は「撮り鉄の不法占拠」

津和野町観光協会によりますと2021年1月1日~3日まで運転される「DL津和野稲成号」の場所取りが行われているということです。

この場所取りは撮り鉄による一方的な場所取りで、地権者の方の許可を得て場所取りをしているというわけではありません。

今までは黙認されてきたのでそれが許される行為と勘違いしている撮り鉄の人もいると思いますが、決してそうではなく「今まで敷地内に不法に侵入し、占拠してきた」というのが事実と思われます。

今回「場所取り行為」あまりにも行き過ぎたということで、津和野町観光協会が対策を取ることになってしまいました。

鉄道ファンとしてもかなり残念な結果になってしまいました。

津和野町は行政権限で「場所取り」「撮り鉄」は規制・撤去する方針を明らかに

今回津和野町観光協会は次のような規制を実施します。規制が行われるのはあくまで本門前踏切のみで、そのほかの個所では規制を行いません。

  • 脚立・三脚等の使用を禁止
  • 撮影範囲はロープ内か路上で撮影(敷地内では撮影しないでということ)
  • 当日警備員を3人配置します。(そのほか警察も来ると思われます。)
  • 元々場所が狭いので撮影できるのは10名程度です。
  • 現地で問題行為があった場合は、今後本門前踏切での撮影を禁止とする可能性があります。

誤解される人もいると思うので、念のために書いておきますが、津和野町観光協会としても撮り鉄が嫌いでこのような規制をしたわけではありません。

撮り鉄の迷惑行為が発生 地権者から苦情も

撮り鉄自身で起こした問題・今後発生するが予測される問題に対して対処した結果、こうなっているだけの話です。今回の規制の理由は次の通りです。

  • 場所取りなどの迷惑行為が多発しているため
  • 地元の地権者から苦情が出ている
  • 三密を回避できず、感染拡大の危険があるため

すでに津和野町の地元の方々は撮り鉄の迷惑行為の被害を訴えており、無許可で場所を取られ、地権者の人が津和野町観光協会に申し出をしているということが事実としてあります。

まず、今回の問題は撮り鉄の方々が地元の方と撮影交渉すれば発生しない問題だと思います。

交渉する方法が分からないという方もいると思うので、そういう人に向けて津和野町観光協会が撮影が可能な土地を紹介するとか、撮り鉄が一定料金を支払う仕組みを作り、地権者の人にも利益が発生するようにすれば、相互にとって利益が生まれるのではないかと思います。

確かに撮り鉄が不法占拠したのが発端なので、撮り鉄がもちろん悪いですが、Twitter上ではだいぶヒートアップしているので、今後津和野町自体に実害が発生する可能性もあります。

撮り鉄はTwitter上で「ネガティブキャンペーン」を開始しました。

撮り鉄が津和野町ネガティブキャンペーンを開始 「#津和野キャンセル」「#津和野には行かない」 Wikipediaでも

今回の津和野町観光協会の撮り鉄規制に応酬する形で撮り鉄が「津和野町ネガティブキャンペーン」を開始しました。

Twitter上では、「#津和野キャンセル」「#津和野にいかない」などでツイートされているほか、Wikipediaの津和野町のページまで「陰湿な街」と改変する事案が発生しています。

また、中には宿泊をキャンセルした人も発生しており、津和野町の宿泊施設にも多少なり影響が出ていると思われます。

法務局で土地所有者・権利を調べる者まで現れる(14条地図を取得)

今回のネガティブキャンペーンで一部鉄オタによる行き過ぎた行為が問題となっています。別に法律違反をしたわけではありませんが、地元住民・警察にとっては当日の対処が面倒なことになるということになります。

すでに法務局まで行き、いわゆる14条地図を取得し、正確な地図を入手している人まで現れました。

当日揉めた場合にはこの地図を根拠にし、撮り鉄が「自分は正当だ」と主張をしてくる可能性が高いので、津和野町で運転日に対処される方は予想される法律の条文まで覚えなければ対処ができないと思われます。(恐らく重箱の隅をつつくようなことをしてくると思われます。)

場合によっては法律に専門的な人を当日配置するか、運転日までに法律に基づいて立ち入り禁止にするかの二択になってしまうのではないでしょうか?

これによってどの土地が誰によって所有されているかが分かってしまっているので、撮り鉄が知っていること前提で対処しなくてはならなくなります。

Twitter上では「左翼より厄介」というコメントもあり、大半の鉄道ファンは行き過ぎた行為だと認識していると思いますし、今後撮影を禁止されるのが目に見えているので、誰にとってもメリットがない話だと思うのでやめた方がいいのではないでしょうか?

撮り鉄が「津和野町ネガティブキャンペーン」を行うメリットとデメリットは?

このネガティブキャンペーンのメリットをよく考えてみましょう。

メリットとしては「撮り鉄が祭りのように騒ぐことができる」、「津和野町を脅せば、何か撮り鉄に対していいことがあるのではないかという欲望を共有」ということくらいです。特にWikipediaの改変は津和野町に対しての嫌がらせ行為と言ってもいいと思います。

正直、大多数の鉄道ファンにとってはデメリットしかありません。今後発生するであろう事象は「SLやまぐち号の撮影地が全て撮影禁止になる」「撮り鉄が集まるだけで、地元住民から通報される」「ホーム上での撮影ができなくなる」ということです。単純な話鉄道ファンとして趣味を楽しめる場がなくなってしまうということです。

また、今回の行動は一般人から見ると「鉄オタは馬鹿だ」と思われてしまうことも鉄道ファンにとっては大きなマイナスでしょう。

一方で撮り鉄に対し、一般人・鉄道ファンを中心に冷ややかな反応

今回の撮り鉄が自発的に行ったネガティブキャンペーンに対し、一般人・鉄道ファンからは冷ややかな反応が寄せられています。

「不法侵入する犯罪者が来ないから喜ぶだけだろwww 金を一切落とさない路駐や不法侵入したりする撮り鉄が歓迎されてると思ってるの?」

「このタグ使ってる撮り鉄はみんなバカなんだろう。そもそも私有地って言葉しってる?そこを侵害したのはあんたら撮り鉄なんだから逆ギレしてる意味がわからん、一部のマナーのなってない撮り鉄のせいで規制が強くなる、そりゃ当たり前だろ」

「このタグ頭おかしいやつしかおらんくて草 こういうことしてるから「これだから撮り鉄は」って言われるんでしょ 節度を持って趣味にしてる人たちの邪魔すんなよな」

津和野町にとっての本当のお客さんは、ハッシュタグでネガティブキャンペーンをしない人だから、迷惑撮り鉄がいなくなることは津和野町にとってプラスになるということなので、そこまで津和野町へのダメージはないかと思われます。

これくらいのことで、宿をキャンセルするような人は、「その程度の人なんだ」「元から津和野町にお金を落とさない人」と思われても仕方がありません。

残念ながら、一般人にとっては「鉄道ファン」と「迷惑撮り鉄」の区分なんてどうでもいいことなので、「鉄オタはマナーが悪い。またなんかやらかした」と思われてしまうのが普通だと思います。

撮り鉄が「DL津和野稲成号」でやってはいけないこと

最後に撮り鉄が2021年1月1日~3日に運転される「DL津和野稲成号」で絶対やってはいけないことをまとめました。

まず、沿線住民に迷惑をかけない・列車を止めないことです。これが起きてしまうと2021年の運転で撮り鉄・撮影禁止ということになり、撮影地封鎖もあり得るのでやめましょう。

次に、津和野町への嫌がらせをやめましょう。津和野町に嫌がらせで得する人はいないと思います。それだけではなく「鉄道ファンはお客さんではない」ということ前提で、動いていく可能性もあるので注意が必要です。ましてや、法務局で手に入れた地図を悪用して主張をしたら尚更そういうことになってしまいます。

最後に人としてやってはいけないことはやめましょう。先ほど挙げた2つのことは「普通の鉄道ファン」ならまずやらないことです。大半の人はマナーを守って趣味を楽しんでいます。大半の人の趣味をつぶすことはやらないで欲しいと思います。

今後このような事態が進展すれば、SLやまぐちも含め全面的に鉄道趣味ができなくなる可能性が出てくるので、鉄道ファン全体にとっては大きな不利益になりそうです。

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