JR九州で鬼滅の刃とコラボレーションし運行される「SL鬼滅の刃」の運行日程のうち11月1・3日出発分について、1か月前となり10月1・3日には全国各地のJRの駅やインターネットから「10時打ち」が始まり、即日完売しました。

列車が満席となることは好評ということの裏返しなのでいいことですが、一方で「高額転売」が問題となっています。

【衝撃】840円の指定席券が18倍で高額転売 ヤフオクが1320円 出品者が1万2840円の儲けか

 

今回高額転売で問題となっているのは「SL鬼滅の刃」の運行初日となる11月1日出発分の「指定席券」です。

通常の定価は840円ですが約18倍となる1万5000円での値段で買い手がついている状況です。

ヤフオクで「ヤフープレミアム会員」に出品者が加入していたとすると、手数料は8.8%なのでヤフオク側の取り分は1320円、出品者の取り分はヤフオクへの手数料と「原価の840円」を差し引いて1万2840円となり、かなりの儲けとなります。

今回JR九州としても鬼滅の刃のコラボレーションをするにあたり経費がかかっていますし、プロパティ料などで問題は発生しないのでしょうか?

転売が続けば今後臨時列車で「きっぷ」から「旅行商品」へ切り替えをして転売対策?

JR九州プレスリリースより

今回「SL鬼滅の刃」のコラボレーションにあたり、わざわざSLに使う車両の「ナンバープレート」について「8620」と記載されているものを「無限」と鬼滅の刃に合わせて変更がされます。

JR九州としても「鬼滅の刃」のファンの方のために努力したと思いますが、残念ながら鉄道ファンと思われる「転売ヤー」の利益になってしまうようです。

実際に「高額転売」となった事例で言えば、寝台特急のラストランが相次いだ2015年頃に1万円前後のきっぷが10万円を超える値段で転売されてしまう事例もありました。その後転売した何人かが警視庁に「見せしめ」として逮捕された事例があります。

一方でJR九州は対応をしていないと思いますが、JR東日本では臨時列車で「転売対策」をした事例があります。

JR東日本での転売対策とは?「リゾートみのり幽霊列車事件」が鉄道ファンの買い占めによって発生

今は引退してしまった「リゾートみのり」は2008年の運行初日の指定席券が鉄道ファンに買い占められてしまい運行当日に「地元の舞踊家の音頭」があったにも関わらず、誰も乗っていない「幽霊列車」が出発してしまった事件が発生しました。

理由としてはリゾートみのりの指定席券を「コレクション」として買い占めた・途中駅からの乗降だったことが考えられると報道されていたと記憶したので、今回の転売とは一見無関係に見えます。

しかしながら、※2008年当時はインターネットが普及していないことを考えると、現代ではインターネットオークションによる転売が横行していた可能性も否定できないのではないでしょうか?

※インターネットが広く普及したのはスマートフォンが登場した2010年以降。

JR東日本はこの「リゾートみのり幽霊列車事件」の発生後、臨時列車を走らせる場合には一部座席またはすべての座席を「旅行商品用」として設定することが多くなりました。

(リゾートみのり以外ではスターライト舞浜号など。買い占め・転売との関連は不明ですが、スターライト舞浜号は全席指定席として2018年運転された後、翌年2019年は旅行商品専用の団体臨時列車として運転された事例があります。)

話を戻しますが、今回の「SL鬼滅の刃」が高額転売によってJRなどの鉄道会社は影響を与えることになりそうです。

鉄道会社と旅行者の転売対策で「旅行商品」にするメリット・デメリット

旅行商品に掲載されている転売禁止の記載がある実例(日本旅行より)

「旅行商品」として販売するメリットとして鉄道会社は「購入者の名前・住所」などの個人情報を得られるため対策ができ、転売がほぼできなくなるということがあります。

しかしながら、旅行者にとっては「乗るための旅行代金が割高」になるため、転売する人が買わなくなる代わりに旅行者への負担が大きくなることがデメリットとして挙げられます。

いずれにしてもあまり鉄道会社・旅行者にとってメリットのある話ではないと思います。

今回の高額転売は都道府県の迷惑条例で検挙されてもおかしくない事例となっているのではないかとは思いますが、転売ヤーからは購入しないようにしたいですね。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事