最近では205系の話題で持ち切りですが、以前から噂されていたJR東日本のE217系がジャカルタに譲渡される可能性も高まりました。
JR東日本の横須賀・総武快速線向けE217系について、以前からインドネシアの鉄道公社のケレタ・コミューター・インドネシア(PT Kereta Commuter Indonesia)に譲渡するという話が出ていました。ネット上では様々な情報が飛び交っていますが、簡潔にまとめました。
※PT Kereta Commuter IndonesiaはKCIと表記しています。
まだ噂レベルだが形になってきた「E217系」ジャカルタ譲渡計画
現在KCIには武蔵野線205系の譲渡が進められています。実はインドネシア政府は2020年以降の中古車両輸入禁止を掲げており、205系が最後の輸入の予定でした。
しかし、電車製造の国産化は難航し、この通告は現実的ではありません。そこで政府は条件付きで特例で認めるとし、KCIとインドネシア運輸省はE217系に関して協議が進めてきましたが新型コロナウイルスの影響で中断していました。
現地によると昨日運輸省からの公式書簡が出され協議が再開されたとのことです。合わせて延期されていたJR東日本との車両の調達協議もまもなく再開されるという前向きな兆候があるとしています。
ネット上は「あのボロ車をまだ使うのか」と心配する声も出ています。また211系の方が良いという指摘もありますが、候補としてはあったものの3ドアはジャカルタ向きではないということで却下されました。
E217系ジャカルタ譲渡計画の今後の見通し
車両の老朽化に関しては傷みがより酷い初期車を避けて後期車を選定したり、以前問題になった台車に亀裂が入った車両は除外するのではと言われています。E217系はボックスシートやグリーン車がありますが、今後運行が予定されている新路線や優等列車として使われる見通しです。
またE217系に加えて今後廃車が大量に出るであろう東急8500系やメトロ7000系・8000系の購入計画もあるとのことですがE217系の交渉を優先するとして中断したままです。8500系に関しては部品取りになる可能性が高いですが、そもそも一連の譲渡に関して公式発表はまだなので今後に注目ですね。