JR東日本常磐線で線路外から侵入し、電車と衝突した事故が3月26日発生しました。事故の当該編成となったのはE531系K417編成で、「前面が黒焦げの状態」で回送されました。

E531系K417編成自走回送の様子 夕方から神立駅中線まで移送

深夜に発生した常磐線土浦~神立間の自動車との衝突事故で、常磐線は土浦~羽鳥までの区間を運転見合わせとした上で、この日は多くの常磐線特急が運休となるなど影響が出ていました。

午後になって衝突した自動車(車種はプリウス)を車体から引きはがす作業が完了し、衝突した側が移動の際の進行方向となっており、運転席もススがついており前が見えないため、窓ガラスを割って視界を確保したようにも見えます。当然そのような状態では運転席も使えないため、進行方向と逆側の運転席から逆転ハンドルを「後」にした状態で移送が行われました。

また、衝突の衝撃と火災の影響で、進行方向前の車輪が破損し、使用不可となったため、「脱線復旧機器」を線路との間に挟んだ状況で移送されました。

※逆転ハンドルとは車でいうシフトレバーのようなもので、運転席から見て前進するのか後退するのか決められる装置があります。通常は「前」にしますが、今回は進行方向の運転席が使用不可となっていたため、進行方向と逆向きの運転席に座ったため逆転ハンドルを「後」にした状態で運転されました。

27日未明から約4時間かけて内原まで移送か 今後は勝田車両センターまで移送か

事故の当該編成となったE531系K417編成ですが、列車が運行されていない27日未明の深夜帯を利用し、神立~内原間の33.6kmの区間を約4時間程度かけて移動したと思われます。これは脱線復旧装置を付けた状態での走行となるため通常よりも大幅に速度を落として運転されたと思われます。

今後28日未明から勝田車両センターまで移送される可能性があります。今後のE531系K417編成の動きに注目ですね。

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