JR東日本は2020年4月~6月期の決算を発表、過去最大の1500億円赤字を計上したと発表しました。業績悪化に伴いJR東日本の株式は過去5年間で過去最安値を更新し続けています。

大きく新型コロナウイルスを影響を受けた4月~6月までの決算が発表

2020年度4月~6月までの決算が発表されました。JR東日本によると1500億円の赤字を計上しました。

事業別に見ていくと運輸・流通・不動産・その他の事業全てで減収減益となり厳しい結果となりました。第一四半期としてはJR東日本が発足して以来、過去最低を更新しました。

気になる鉄道運輸事業は?定期券の収入は3割減・定期外収入は7割減

気になる鉄道運輸事業についてですが、定期券収入と定期外収入で減少が大きく異なりました。

定期券の収入は通勤定期・通学定期の収入で鉄道会社にとっては毎月確実に利用してくれるわけですから、収入に占める金額は小さいとはいえ、一番のお客様と言っても過言ではないでしょう。

定期収入は約27%減少しました。新型コロナウイルスの影響で定期券の払い戻しなどで減少したという推測ができます。ただ、今回は6月30日までの決算ですが、7月以降テレワークの影響が出てくる可能性もあります。次の決算で定期券の収入に「大手企業の定期券廃止」がどこまで響くのかも注目されます。

定期外収入とは土休日のおでかけ、旅行や突発的な出張でのきっぷ・特急券の販売での収入です。毎月使ってくれるわけではありませんが、定期券と比べて割高な料金設定ができ、決まったシーズン(夏休み・年末年始)に利用する客が多いほど大きな利益が出ます。

しかしながら、今年は外出・旅行自粛により大きな影響が出ました。定期外収入は約75%減少し、新幹線・在来線共に大きく減少しました。本来であれば、GWの旅行で大きく利益が出るはずでしたが、特に今年は例年の混雑はありませんでした。

今後7月・8月のお盆シーズンは今のところ「満席の列車はゼロ」でかなり苦戦を強いられることが予想されます。GoToトラベルキャンペーンが実施されていますが、鉄道に関しては「個人手配の切符は対象外」となっているため、乗車率に影響するかというと微妙かもしれません。また、JR東日本の主な旅行客がいる東京都に住んでいる人が対象外となってしまっているのは大きな痛手であるといえます。これが2020年以降数年にわたって続くのかどうかというのも、今後に影響してくるでしょう。

JR東日本株式は過去5年間で最低を記録 今後過去最低価格の更新も現実味

JR東日本の株式は2020年7月30日現在で5年間で過去最低を更新し続けている状況が続いていて6341円の値段をつけています。このまま下がり続ければ2011年4月に記録した過去最低額4380円まで行き、さらに最低額を更新することも見えてきました。

2015年から2020年の5年間で運用を始めたとしても現在価格で売却した場合約半分の値段でしか売却できないため、「大損」になってしまった人も少なくないでしょう。また、株式の運用成績自体はコロナウイルスの影響を加味しなくても決していいものではありません。確かに2016年から2018年にかけてはやや右肩上がりでしたが、2018年以降は下落トレンドになっています。元本を増やして儲けたいのであれば買わない方がいいと現時点では言えるでしょう。

ちなみに6341円は2013年2月以来、約7年ぶりとなる歴史的な安値を記録しています。今後の鉄道業・日本経済の衰退を考えると、日本株であるJR東日本自体に投資するのはリスクだと感じている人が多いのではないでしょうか。

株主優待狙いで購入する人もいるかとは思いますが、業績悪化を理由に株主優待を今年廃止した会社もありますし、配当金の分配は今年はない可能性もあります。JR東日本では株主優待廃止になる材料は今のところありませんが、今後会社判断で改悪・廃止になっても文句は言えません。今の時点だと株主優待狙いで買うよりは金券ショップで株主優待を購入した方がリスクは少ないでしょう。(株式を購入・売却する際はご自身の判断で行ってください。)

今後JR東日本以外の決算がどうなっていくか、株式がどう動いていくかも今後注目されます。

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