10月31日の運転をもって、新型コロナウイルスの影響で東北新幹線の利用客が減少したことにより、一部列車に併結するE3系R編成が当面の間運用から離脱することになりました。

そもそも元秋田新幹線のE3系は今どういう状況なのか

なすの253号(11/1からはE5系単独で運転)

E3系R編成は元々秋田新幹線として活躍していた車両で、現在は一部のE5系運用のやまびこ・なすのに増結用として運用されています。2003年から秋田車両センターに所属していたR21,R22編成は2019年に新幹線総合車両センターに転属をし、形式が統一されていく中ひっそりと東北新幹線の増結用として生き残ってきましたが、新型コロナウイルスの影響で新幹線の利用者が減少したことを建前上の理由に、11月1日から同編成は全ての運用から離脱しました。

ただの一時的な減車ではなく全検は最近通しているものの車両自体比較的に古いことや、今後東北新幹線の需要が例年通り戻る見通しが立たないことから、このまま引退になってしまうのではと心配する声があがっています。

実際減車対象となったのが全てのE3系R編成運用のみで、逆に言えばそれ以外に影響はありません。それが何を意味しているかは大体察せられると思います。

山形新幹線はE3系L編成で運行されており、東北新幹線区間はやまびこ号と連結をします。塗装や編成が違えどE3系は今後も見れるじゃんと思われがちですが、山形新幹線が併結をするのはE2系のみでE5系とは定期運用では併結しません。そのためE5系+E3系という組み合わせが見られるのはE3系R編成の増結運用のみだったのです。

車内の様子

 

今回は実際にE3系に乗車したのでグリーン車を軽く紹介をします。E3系は在来線区間も走行するミニ新幹線ということで、現行のE6系と同様車体幅が若干狭くなっています。そのため普通車も2+2席なことやデザインが似たような色合いなのでグリーン車との差が少なく感じると思います。

 

座席は最近の車両のものに若干劣る程度で、手動ではありますが当然リクライニングがある他に最近ではレッグレストで代用されているフットレストが設置されています。また肘掛にも収納式のテーブルが備え付けられているので、深くリクライニングを倒した時や座席向かい合わせで使用する時に便利ですね。

ただ快適さはやはり最新の方が勝っており、E5系との協調運転も若干ぎこちない印象です。一部の鉄道ファンから人気の高い車両ですが、新幹線という性質上寿命が短いのは仕方のないことで、新幹線の高速化ではお荷物になってしまいます。同じくE3系800番台の現美新幹線は今年末で引退ですし、E3系山形新幹線もE8系への置き換えが既に発表されています。

事実上の引退か

今回の減車は一応「当面の間」となっていますが、運用復帰まで時間が経てば経つほどそのまま引退になってしまう可能性が高まります。また新幹線の需要が高くなってもE6系に運用が置き換えられてしまうかも知れません。今までもE3系が運用に入れない時はE6系が運用に入っていました。

一時的な減車による運用離脱というラストランにしては少々悲しい最後でしたが、荒れずに終われた点は良かったと思います。もちろん復帰する可能性はあるのですが、多くの鉄道ファンにとっては1つの区切りとなりました。

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