京成は2021年春のダイヤ改正の概要を発表しました 。
京成電鉄では夜間の作業時間確保に向け京成本線の一部区間で最終電車繰り上げ始発列車の繰り下げを実施します。
京成本線で終電繰り上げ・始発列車の繰り下げを実施
京成は2021年春のダイヤ改正で京成本線の京成高砂から京成津田沼・京成佐倉・京成成田方面の電車について終電を10分から20分程度繰り上げると発表しました。
また始発列車については車庫のある宗吾参道から京成佐倉・京成津田沼・京成高砂・青砥・京成上野で5分から10分程度始発列車を繰り下げます。
京成では2020年9月期と2019年の9月期の利用者情報を発表しています。
それによりますと、お客様のご利用状況が終日・全線のデータでは25%減となっており。終電付近の23時以降のご利用状況が43.2%減になっていること、始発列車から5時半までの時間帯でも18.1%減少しています。
新型コロナウイルスでの利用者減と夜間メンテナンス人員の確保が理由
新型コロナウィルスの影響でテレワークなどが急速に普及したことも原因のひとつと考えられます。
またその一方で京成電鉄は鉄道メンテナンスを取り巻く環境として線路や駅設備の安全点検にかける時間を長くするとともに人手不足を改善するため深夜帯の労働環境を改善するということも発表されています。
今回終電の繰り上げと始発列車の繰り下げが行われますが、関東圏を走るほぼすべての鉄道会社で減便や終電繰り上げの実施がされています。
また大晦日から正月にかけての終夜運転も、JR東日本は実施するものの規模を縮小、その他の鉄道会社では中止する・あるいは最終列車の後に臨時列車を運転するという動きも出ています。
利用客が減少しているということとメンテナンスの人材確保が急務なことこれらを考えると今回の終電の繰り上げ繰り下げは妥当なものではないでしょうか。
また先ほどの京成本線以外の路線京成スカイアクセス線押上線・金町線・千葉線・千原線・東成田線については終電の繰り上げ、始発列車の繰り下げの実施はありません。