近鉄で運転されている名阪特急から最も古い「12200系スナックカー」が2020年11月20日をもって引退となりました。

今回引退となったのは名古屋~大阪難波間を結ぶ、通称「名阪特急」です。名阪特急といっても速達タイプのある「甲特急」と比較的停車駅の多い「乙特急」の2種類があります。今回スナックカーが引退したのは名阪乙特急です。

なぜ近鉄スナックカーは引退なのか?

なぜ近鉄スナックカーは、名阪特急から姿を消すことになったのでしょうか?

それは近鉄特急に2020年3月から「ひのとり」が登場したことにあります。

また、2020年11月21日のダイヤ改正(※)が行われ、「ひのとりの8両編成」が登場し2編成が新たに名阪特急の仲間入りをしました。(※近鉄では正式には「ダイヤ変更」という名称になっています。)

近鉄では古い特急車両が残っているということで「乗客から不満が出ている」「近鉄特急は古い(ボロ)が多いというイメージがついている」ということは近鉄も分かっており、近鉄特急スナックカーを2021年春までに「特急列車から」引退させるということがすでに発表されています。

スナックカーを引退するのは鉄道ファンにとっては心細いかもしれませんが、近鉄にとっては沿線の付加価値向上という意味も含んでいるみたいですよ。

「近鉄カラー」もスナックカー引退で消滅へ

近鉄ではスナックカー引退前から「近鉄特急のイメージアップ」のために機器更新を行った車両を「新塗装」に色を変えています。2019年頃から近鉄特急の色が変わったということを気づいた方もいるのではないでしょうか。以前は近鉄の2階建て特急「ビスタカー」も原色でしたが、塗装変更がされています。

近鉄スナックカーでは機器更新をせずに廃車・引退にしてしまうため、塗装が変更されず残っており、近鉄ファンの間では「原色」と呼ばれ撮影対象になっていました。

「近鉄特急といえばこの色」と思っていた人は多いはずなので、この色が無くなってしまうのは悲しいという人も多いのではないでしょうか?

近鉄「特急格差」と呼ばれる現象が無くなるのも近いかも?

近鉄特急では異なる形式を連結しているため、同じ列車でも前後で「特急格差」と呼ばれる現象が発生しています。鉄道ファンの用語というわけではなく、近鉄特急をよく使っている人では使う用語になるかと思います。

車両の年齢を「車齢」といいますが、これが約40年差がついていても連結して運転しているのは、ある意味近鉄にしかできないことです。

通常そのままでは一緒に走れませんが、連結器の読み替え装置などの技術面で実現しています。

10歳の子供と50歳くらいのお父さんが、一緒に2人3脚をしているようなものですね。今までは名古屋~大阪難波などで、そのスタイルで走っていたわけです。当たり前の光景だったかもしれませんが、こう考えるとちょっと面白いですよね。

そのため、「特急格差」があることを知っている乗客は、特急券窓口で「コンセント付きの車両で」「喫煙車から遠い席で(以前は喫煙車がありました)」ということを言っていた人も多いのではないでしょうか?

古い特急が全て無くなるわけではありませんが、「特急格差」を感じることはこれから少なくなりそうですね。

2021年春の引退までに、沿線の方は撮影をしておいてもいいのではないでしょうか?

 

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