JR北海道は、2023年2月22日帯広駅12時26分発釧路行き普通列車として運行を終えた車両が、車両の検査(仕業検査)周期(144時間・6日)を超えて運行していたと発表しました。この車両を使用する予定だった列車に別車両を手配したため、釧路17時50分発白糠行き普通列車に11分の遅れが発生しています。
対象車両は釧路運輸車両所のH100形電気式気動車。入区後の検査で、特に異常はなかったとのことです。
検査期限を超えて運行した距離は、新得〜釧路計8本の547.2km。71時間19分の超過でした。 6日周期で行う検査の失念に3日間気づけていなかったのは、かなり重大なことに思います。
原因は作業を指示する担当者が、仕業検査の指示を失念し、仕業検査を行わないまま車両を運用したためと説明しています。
今回はH100形電気式気動車で新型車両だったから特に異常がなかったものの、キハ183系やキハ40系など古くからの車両だった場合、重大な事故に繋がってもおかしくありません。対策として失念した場合でもそれに気づけるシステムが必要です。