北陸新幹線金沢~敦賀開業に伴い、並行在来線が第三セクター化されることが決定しました。
並行在来線を70億円で譲渡
2024年春の北陸新幹線の金沢~敦賀間の開業に伴い、福井県とJR西日本は並行在来線をJR西日本から経営分離することを発表しました。福井県内の並行在来線を、県などが出資する第三セクターへ約70億円で譲渡します。
地元の第3セクター会社が並行在来線の経営を引き継ぐことになっています。現状の運行計画では通勤や通学の利便性を高めるため、運行本数を現在の102本から126本に24本増便、朝と夕方の時間帯には快速列車8本を走らせる方針です。
2024年から11年間の収支見込みは、運賃などの収入が約437億円となりますが、人件費や運行経費などの費用が約507億円となり、累積で70億円ほどの赤字となります。赤字分については、県と沿線市町が半分の35億円ずつ負担します。
2015年春に北陸新幹線長野~金沢が開業した際には、並行在来線の信越本線と北陸本線が「しなの鉄道北しなの線」「えちごトキめき鉄道」「あいの風とやま鉄道」「IRいしかわ鉄道」の4社に別れて第三セクターとなりました。