東京スポーツ新聞社が公開した鉄道ファンに関する記事が物議を醸しています。一体どういうことなのでしょうか。

東スポの撮り鉄ネタに物議が

Originally tweeted by こ ん て つ (@kontetu1) on 2022年1月28日. イメージ

東京スポーツ新聞社は1月27日付けで「撮り鉄も怒り心頭「盗り鉄」の暴挙〝元踊り子号〟185系が被害に…」というネット記事を公開しました。記事によると、22日に運行された団体臨時列車「185系で行く水上の旅」で鉄道ファンによるある事件があったとのことです。

記事では、あくまで伝聞という形で以下のように報道しました。

神奈川県に住む鉄道ファンの男性はこう明かす。

「185系を見るため上野駅に行き、各車両をカメラに収めようと思ってホームを歩いていると、車両の塗装が一部はげていました。誰かやったな!と思いました。臨時列車の運用になってからは、出番が少なくなったので雨ざらしになっていることが多く、塗装部分にデコボコが見られるようになっていたのは事実です。浮いている部分を見つけてゴソッとはがしたんでしょうね。こんなことは許せません」

https://www.tokyo-sports.co.jp/social/3954005/

つまりは、鉄道ファンが剥がれかかった塗装を故意に剥がして、いわゆる盗り鉄行為をしたということです。本当であれば許されない行為ですが、記事に対して鉄道ファンからは「根拠がない」「経年劣化」という批判の声が殺到しました。

実際に、鉄道車両の塗装が剥がれることは珍しくなく、触れただけで剥がされしまう状態で運行されることも多々あります。そもそも、剥がれた塗装の欠片に価値があるかは微妙なところです。

本当に鉄道ファンが故意に破壊した可能性もありますが、大手メディアが伝聞だけの根拠がない内容の記事を流して鉄道ファンの評判を下げられているとして、多くの鉄道ファンがブチ切れています。

しかし、盗り鉄が全くないわけではなく、鉄道会社もそれはわかっているので、引退間際の車両の号車札や、車番プレートはテプラに置き換えるなど対策をしています。また、鉄道ファンによる保存車両の部品窃盗も相次いでおり、運営者の頭を悩ませているのは事実です。

普通ならゴミにしかならない塗装の欠片など盗むという発想に至らないですが、鉄道ファンの日頃の行いを見ていると疑われても仕方の無いことですね。

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