10月27日、ツイッターのトレンドに「#ホームが写ってたら不法侵入」というタグが表示されて話題になりました。一体なぜそのようなことになったのか、タグの内容は事実なのかを解説します。
きっかけは1人の勘違いから
先日、終電後に回送した小田急RSEを巡って撮り鉄数人組が営業を終えた後の駅に無断で侵入した事件は記憶に新しいと思います。マスコミにも取り上げられ、多くの人に撮り鉄の不祥事が知られてしまいましたが、それに関連して風評被害が出てしまっています。
27日18時現在、ツイッターでは日本のトレンドとして「#ホームが写ってたら不法侵入」と表示されています。一体なぜこのような抽象的で、撮影が一律悪いと思われるようなものがトレンド入りしてしまったのでしょうか。
きっかけは駅をちょうど通過している小田急RSEを通過している様子を撮影し、ツイッター上に投稿した人に対しての引用リツイートです。引用した人は
上手いんだけど、不法侵入で撮られてる写真の疑惑があるんだよねぇ…
よく考えれば、終電後って書いてあるから事実かぁ…
と撮影者がホームに不法侵入をして撮影したと主張しています。文章の前半には「疑惑」に留めているもののよく考えたら事実と不法侵入だと断定してしまっています。
実際には駅の外から踏み台と望遠レンズを使って撮影したものですが 、駅に不法侵入した撮り鉄が話題になったことや、望遠レンズの効果を知らずにホームが写っているからホーム上撮ったものと勘違いをしてしまいこのような発言に至ってしまったようです。
この投稿を見た人からは「終電後って書いたら不法侵入になるらしいですよ」「ホーム写っただけで不法侵入とかこいつ何言ってんのw」と批判の声が相次ぎましたが、結果的に「ホームが写ってたら不法侵入」というツイートや検索を増やしてしまい皮肉なことに風評被害を広げてしまう結果になったのです。
撮影者は怒りをあらわにして「何様?現場に来てすらいないのに勝手に決めつけないでもらえる?」と抗議をしましたが形だけは謝罪をしたものの「三脚使用と言ったいたからそれが全てだと思ってます」という回答でした。
また勘違いをした人は他の似たような構図で撮られた写真に対しても「撮影者が、保護具未着用で本線に進入してる気がするのですが、気のせいですか?」とあくまで終電後にホームが写っていたら不法侵入だという姿勢を貫いています。間違いを指摘されたことに対しても
質問の仕方が間違っていたのかも知れません。
本線侵入してなければ、その事を否定すれば済む事だと思います。
何かめんどくさくなって来たので、関わるの辞めます。
だったら、悪くないじゃないですか。
これ以上、話す事は無いですね。
と非を認めて謝罪する姿勢は全く見られません。自分が撒いた種なのに面倒くさがってツイートは削除せず対応を放置しています。フォロワー300人程度の小規模なアカウントですが、無責任かついい加減な発言で日本のトレンドにも載る大事になってしまいました。
今回報道された内容は断じて許されるべき行為ではないですが、マナーを守っている撮り鉄の評判が下がってしまったり「#ホームが写ってたら不法侵入」のようなそのままの意味で捉えたら撮り鉄=犯罪者みたいな間違った認識が広まってしまっています。
既に朝のワイドショーからの取材申し込みもあるような状況で、そうなると面白おかしくというか鉄ヲタ=犯罪者集団と捉えられても致し方ないでしょう。そうなれば行きつく先は一般市民からの非難しかありません。最悪駅構内で車両にカメラを向けただけでも警察に通報される、という事態も十二分に考えられます。尤も警察にも楯つくような人たちです。何を言っても無駄なのは重々承知ですが、先ずはマナーを守っている愛好者がどういう行動をとるべきか、そして守らない人への注意、それでも話を聞かない場合は駅への通報(暴言を吐かれたり暴力行為に出ればもちろん警察への出動要請)も考えなければならないのかもしれません。