JR四国2000系TSE形が2018年7月3日ついに30年の活躍に幕を閉じました。
TSE形の歴史
TSE形はJR四国2000系のグループに入る形式で1989年3月に量産型より1年早く「試作車」としてデビューしました。
このTSE形は試作車ということで1編成3両のみ導入されました。
導入の経緯は当時から高速道路の整備が進んでおり、それに対抗するためJR四国と鉄道総研との共同開発で、高速化を目的に開発・製造された試作車です。
TSE形はカーブを曲がるときに振り子式が導入されたのが大きな特徴です。
これによって半径600メートルのカーブも通常は90km/hの制限速度だが、TSE形は120km/hで曲がることができるようになりました。
量産化に失敗した場合も想定して、団体臨時列車としても運行できるようなつくりをしていました。
また、この形式以前に振り子式のディーゼルカーが製造されたこともなく他国で導入されたこともないことから、TSE形は「世界で初めて製造された振り子式ディーゼルカー」となります。
本形式があったことによりJR四国では後継の形式が開発製造されており、TSE形はそれらの基礎となる車両でした。
現在でもまだまだ振り子式ディーゼルカーの開発は進められているが、2017年にJR四国2600系が試作車のみ制作となり、量産は断念した。
TSE形引退に惜しむ声
今日はそのTSE形の最後の運用として「カウント1 ほんとにお別れTSE! 多度津工場への旅」というツアーが開催され、その様子がSNSに投稿されているものをまとめてみました。
TSE最後の松山駅
もう二度とここに戻ってくることはないやろね…
さようなら、ありがとう pic.twitter.com/HN4pRlbQts— しおいう (@2151v) 2018年7月2日
TSE エンジン停止・最後の汽笛 pic.twitter.com/JmJfclyHR1
— ニナタ (@NINAta283kEi) 2018年7月3日