JR西日本は「モバイルICOCA」を2023年春に導入予定という発表をしました。

実現すれば関西人の方には待望の「モバイルICOCA」で駅でチャージすることがなくスマホで改札機を通れるという便利な時代になるのではないかと期待が集まっています。

【モバイルICOCA】JR東日本より約17年遅れで登場 しかし、全く違う高機能交通系ICカードに変貌する予定!

関東圏では2006年に「モバイルSuica」が導入されており、それと比較すればJR西日本の「モバイルSuica」は約17年遅れで導入されることになります。

なかなか今まで導入されてきませんでしたが、関西人の方にとっては待望となるカードとなりそうです。「過去最高の交通系ICカード」となる可能性すら出てきました。

「モバイルSuicaのパクリ」と思っている方もいるとは思いますが、いい意味で期待を裏切る・全く新しい高機能なものになりそうです。

「モバイルICOCA」1枚で定期券・チャージもiphoneなどでできるように それだけじゃない?高機能な理由

モバイルICOCAになることで何が変わるのでしょうか?普段電車で使っている「ICOCA」がモバイルICOCAに変わることで、定期券・チャージがiphoneでできるようになります。

それ以外にもJR西日本の在来線予約システム「e5489」での連携や山陽新幹線でのお弁当予約システム「駅弁デリ」などが、モバイルICOCAからできるようになる計画が発表されました。

また、JR西日本以外の大阪メトロ・大阪シティバスなど他社交通機関、そのほか他社の観光施設についても、モバイルICOCAが使えるようになるということです。

観光施設や交通機関をスマホで一括で予約できるシステムを「MaaS」と呼んでいて、各地で実証実験が行われています。

JR西日本ではそれに向け「ローカル線でのICOCAエリア拡大」「自社の予約システムからフリーきっぷを使える実証実験」など行っています。

もし、関西圏のほかの観光客で「モバイルICOCA」を使うようになれば、券売機で並ぶこともなく、観光施設でも並ぶことがない未来を実現できるかもしれません。

現在発売してるフリーきっぷについてもICOCAに移植することができれば、旅行者自身で購入や引き換えが可能となるなど、他地域の交通系ICカードと比較して最も利便性が高く、「過去最高の交通系ICカード」となることを考えると期待が膨らみます。

【一体なぜ?】モバイルICOCAを導入するJR西日本の狙いとは?

JR西日本は一体なぜ「モバイルICOCA」を導入したのでしょうか?

JR西日本は今回「グループデジタル戦略」を打ち出しました。

新型コロナウイルスの影響で大きく社会生活が変化したことを受け、「新しい価値を生み出していくことが大切と考えています」とJR西日本は発表の中でコメントしています。

また、「営利追求至上主義の企業」ではなく今後も事業継続を継続していくために「地域共生企業としてグループ会社と外部企業の皆様をつなぎ新しい価値を生み出していくことが大切だと考えています」ともコメントをしています。

つまり、JR西日本としてはアフターコロナで生き残るためにも、JR西日本エリアの外部企業を含めて共生していかなくてはならない状況になっていると言えます。

JR西日本「グループデジタル戦略」の策定理由

デジタル技術により、豊富で多彩な顧客・運行・保守データの活用を進め当社グループの駅・店舗やリアルな体験とつなげ、新しい価値を生み、提供し続け、さらに当社グループの業務変革を進めること。

JR西日本「グループデジタル戦略」の冒頭の文章

デジタル空間の広がりや、分散型社会の到来が予想されるアフターコロナの未来においては、デジタル技術において当社グループ相互と外部の皆様をつなぎ新しい価値をうみだしていくことが大切と考えています。

当社グループが、鉄道を中心とした地域共生企業としての役割、使命を今後も果たし続けていくためには、デジタル戦略が重要です。

当社が持つ豊富で多彩なデータの活用を進め、駅や店舗、また、地域のリアルな体験とつなげることで、新しい価値を提供し続け、さらに業務変革を進めていきます。

「モバイルICOCA」導入はデジタル戦略の「3つの柱」の一つ

今回発表されたグループデジタル戦略で「戦略の3つの柱」の一つとして今回「モバイルICOCA」を導入すると発表されています。

「戦略の3つの柱」とは?
  1. 顧客体験の再構築
    1. 「モバイルICOCA」を含む、デジタル基盤整備
    2. デジタル接点の強化、グループサービス一体化と外部連携による新たなサービス創造
  2. 鉄道システムの再構築
    1. 設備メンテナンスをIoTネットワークや状態監視システムによって簡略化→これにより、品質と効率性の両立を図る
    2. 【参考】JR西日本では保線人員が不足が課題になっている。終電時間繰り上げなどを2021年春に実施予定。 労働環境を改善を目指す。
  • 従業員体験の再構築
    1. 社員の働き方改革の実施(モチベーション向上と成果創出効率化・高頻度化)
    2. データを起点とした経営の実現
    3. オフィス部門の社員が場所に縛られない働き方の実現→モバイル端末配備とクラウド上でのデータ共有・活用で実現

そのほか、「デジタルソリューション本部」を設置し、グループ全体の業務変革の実現へ

今回の「モバイルICOCA」導入の一番の目的は、JR西日本が所有するホテル・グループ会社へ顧客の囲い込みではないかと思われますが、そのほかにも他社の所有する商業施設とも連携する予定となっています。

「モバイルICOCA」で西日本エリアがどう変貌していくのか注目されます。

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