2021年3月31日をもってJR東日本磐越西線上野尻駅が終日無人化されることを受けて、福島県西会津町は「鉄道ファンへのお願い」を発表しました。一体なぜ、「鉄道ファンへのお願いが発表されたのでしょうか?」
無人化される上野尻駅 入場券の発売も最後に
2021年3月31日で有人駅としての役目が終わることと鉄道ファンと一体どんな関係性があるのでしょうか?
実はこの上野尻駅では「入場券」が発売されていますが、4月1日に無人駅となってしまうため、入場券を発売するのが最後となってしまいます。
そのため、「きっぷ収集鉄」の方々は「営業最終日の2021年3月31日発行の上野尻駅入場券」を求めて大勢がやってくる可能性があります。
一般の人には分からないと思いますが、もう二度と発行されない入場券をコレクションとして残すために、わざわざ遠方から来る人も過去の事例を見ると一定数いることが確認されています。
今回「トラブルが起きぬように」上野尻駅で働く地域のお母さんから鉄道ファンへお願いが発表されたわけです。
上野尻駅で営業最終日に入場券を買う方は「労いの言葉」を
今回このような文章がTwitter上で発表されていましたので、紹介します。
JR磐越西線上野尻駅で働く地域のお母さんからの伝言です。
2021年3月31日は上野尻駅の窓口業務の最終日となります。最終日に入場券を購入される方は15時前まで駅にお越しください。
15時以降は締め業務に入るため入場券の販売ができません。最後に変えなかったという方が出ないように販売時間をSNSで拡散してほしいとのことでしたので、Twitterでお知らせいたします。
また、長年集落のお母さんたちが駅の窓口業務を担ってきました。そのお母さんたちの業務最終日でもありますので、上野尻駅に行かれる方はぜひお母さんたちにもひとこと、労いの言葉をかけていただければうれしいです。
どのくらいの方が上野尻駅の有人駅としての最終日にいらっしゃるか予想がつきませんが、来駅予定の皆さんにこの情報が届けば幸いです。
福島県西会津町公式Twitterより
1983年2月28日の簡易委託開始から2021年4月1日まで約40年間も行われてきました。長らく上野尻駅で働いてきた地域のお母さん方の苦労を労うためにも、ぜひ当日上野尻駅まで買いに行く鉄道ファンの皆さんは「長い間お疲れ様でした。」など一言購入時に言えるといいですね。
くれぐれも「わざわざ遠くから買いに来てやってるんだ」とか営業終了後に「入場券を売ってくれ」とかそういった心無いことを言うのはやめていただきたいと思います。