2021年3月30日夜、京急新1000形 1890番台1891編成の試運転が行われました。
同編成は3月3日終車後にJ-TREC横浜事業所を出場し、その後久里浜工場内で各種試験を行った後、現在本線で試運転を行っている最中となります。
随所に京急初採用が見られる新車
前面展望室を車内から見る
この車両はイベント対応や、朝ラッシュ時の「モーニング・ウィング号」の増結用車両などに用いることを想定して作られています。
車内では京急初採用で、他の関東私鉄各社やしなの鉄道、近鉄などでも採用例が見られるデュアルシート(ロングシートとクロスシートを切り替る事ができる座席)を採用している事や、2100形以来となる前面展望席などが特徴的です。またトイレも完備されています。
写真は車外から前面展望席を映したものとなります。
フルカラーLEDが採用 4ヶ国語対応
前面の表示器こそ運番表示器・種別表示器が一体となった以外変わりませんが、側面のLED表示器は大型化され、京成3100形と似たような見た目のものとなりました。
フルカラーLED式で、日本語の他、下段に英語・中国語・韓国語も表示が可能となっています。
VVVFや使用機器も従来車両から変更に
その他にも、京急では初となる編成統括ブレーキ制御も採用されています。
このためかブレーキ装置も変更になっているようで、それによるものかブレーキ緩解音が従来の京急車両から変わり、独特のサウンドだったものがJRの最新型車両などと似たようなサウンドとなりました。
VVVFインバータは東洋電機製造製のハイブリッドSiC素子を採用したものになります。
VVVFインバータは電動車に搭載することが多いですが、この車両はなんと付随車にVVVFインバータが搭載されています。
5月からモーニング・ウィング号で運用開始、その前には車両展示会や試乗会も
新1000形1890番台は、5月6日のモーニング・ウィング3号より運用が開始される予定となっています。
その前には定員制とはなりますが、抽選で参加できる車両展示会や試乗会も予定されています。
また貸切列車などでも積極的に運用されていくようであります。
今後の動向が気になりますね。
今回の記事の画像は、こつあず鉄道ちゃんねる様より提供を受けました。
こつあず鉄道ちゃんねる様は、YouTubeで今回の新1000形1890番台に関する動画を作成していらっしゃるので、ぜひ見にいってみてはいかがでしょうか。