静岡県にある大井川鉄道井川線に「スマホを落としたらほぼ取れない」という面白い注意書きがありましたので、紹介したいと思います。

【面白い注意書き】「スマホ・乗車券落としたらほぼ取れない」

今回紹介するのは「スマートフォン・乗車券など窓枠に落とすとほぼ取れなくなります」という注意書きです。

大井川鉄道井川線に使われている車両は「窓のサッシ(銀色の部分)」と「窓枠(窓部分)」の間に隙間が空いているため、この注意書きがされています。

通常、その間が普通の鉄道車両だとせいぜい「乗車券」程度が落ちるくらいです。(逆にわざと乗車券を落とす意図がないと落とすのは難しいでしょう。)

それが大井川鉄道井川線だと、「普通に置いていても落ちてしまう」くらい隙間が空いているということが分かるかと思います。

現状は「落ちたら取れない」ではなく、「線路に落ちるか・崖から谷底に落ちるか」

実は落としてしまったら隙間に落ちても「車両に残る」と思っている人が多いかと思います。

しかしながら、実際には「窓枠の隙間から線路に敷かれている砂利が見える状態」のため、乗車券は走行中であれば風に飛ばされて崖に落ちるでしょう。

スマホを落とせば運が良くて隙間に挟まる、運が悪ければ落下の衝撃で故障するか、鉄橋の上で落とせば確実に谷底に落ちてしまうでしょう。

注意書きには「ほぼ取れない」と書いていますが、実際には車両の外に落下してしまったら、「落したものを回収することはほぼ不可能」という意味の方が強そうです。

大井川鉄道井川線を使う時には乗車券・スマホなどは窓の近くに置かないようにご注意ください。

大井川鉄道井川線はどんな路線? 日本で唯一のアプト式で90‰の急勾配が楽しめる

 

大井川鉄道井川線は現在日本で運行されている鉄道路線としては、唯一「アプト式」が最大勾配90‰の急勾配の区間で使われています。

アプト式はかつて横川~軽井沢間の碓氷峠で使用されていた運転方式で、線路の間にある凸凹に車両側の歯車をかませて、登るときは急勾配を登る「動力」として使い、下るときは下りで速度が出ないように「ブレーキ」の役割を果たして運転をします。(1枚目の写真参照)

90‰の急勾配の意味は「1000m走ったら90m登りますよ」という意味で、上野東京ラインの秋葉原~東京間の最大勾配が約35‰なので約2.6倍も急な勾配になっているということが分かります。

ちなみに1997年に廃止された碓氷峠のアプト式なしの運転方式としては、最大勾配は66.7‰で大井川鉄道井川線の90‰は碓氷峠よりも急勾配というが分かると思います。(2枚目の写真参照)※アプト式以外は箱根登山鉄道の80‰です。

大井川鉄道井川線90‰の急勾配の区間は全区間ではなく、一部区間(アプトいちしろ~長島ダム間)です。

そのほかの区間は最大勾配は25‰の上り坂になっていて通常の鉄道の同じで「ディーゼル機関車」によって運転されています。井川行きは「クハ600形」制御客車が先頭、千頭行きは「DD20形」が先頭になって運転されます。

しかしながら、大井川鉄道井川線の(アプトいちしろ~長島ダム間)は例外で「ED90形電気機関車」を連結しています。この区間だけ連結作業が行われるため、大井川鉄道井川線を訪れた人は連結作業を見るというもの一つの楽しみにしている方も多いようです。(写真3枚目参照)

そのほかの区間はディーゼル機関車での運転のため「非電化」ですが、アプト式区間は電気機関車なので「電化」されています。

森林鉄道のような非日常を体験できるので是非、客車に乗るのが好きな方にはお勧めです。ただし、2020年8月31日までは大井川本線で運転見合わせなどがあるので、行きたい方は注意してください。

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