JR北海道は2022年春のダイヤ改正概要を発表し、根室本線等を経由して運転される特急おおぞら(札幌~釧路駅)用に使用しているキハ283系気動車車両について、全車両をキハ261系で置き換えると発表しました。これにより、特急おおぞらから振り子式特急列車が消滅することとなります。
現在特急おおぞらに上下合わせて3本に入るように運用(上り1本・下り2本または上り2本、下り1本)がされていますが、そのほかの列車についてはキハ261系で運転がされています。
特急おおぞら用キハ283系はJR北海道が公式に発表
特急おおぞら用キハ283系の引退日は2022年3月のダイヤ改正です。現在運用されているキハ283系6本が全て置き換えとなり、JR北海道は携帯電話充電コーナー、車椅子スペース拡充等車内設備の向上をアピールしています。
閑散期は4両編成に減車・5両編成から1両減車へ
現在閑散期には自由席2両、指定席2両、グリーン車1両となっていましたが、2022年のダイヤ改正で閑散期は1両減車し、自由席1両、指定席2両、グリーン車1両で運転されることが発表されました。
特急おおぞらキハ283系の歴史・事故
キハ283系は1995年から2001年まで製造が行われ、合計で63両が製造されました。1997年3月22日にデビューした車両で、現在は5両編成で運転。特急おおぞらのほか、とかち系統にも投入され、「スーパーとかち」としても運転されていました。しかし、スーパーとかちとして運転は2013年11月1日のダイヤ改正でキハ283系が全車両撤退。これに伴い、2021年現在と同じく特急おおぞらのみの運転となっていました。
所要時間もキハ183系で運転されていたころは4時間20分程度だったものが、3時間30分台に短縮された歴史があります。
キハ283系は2011年5月27日にスーパーおおぞら14号脱線・火災事故が発生。(石勝線特急列車火災事故)この時にキハ183系北斗でも発煙・出火が相次いでおり、これまで最高時速130km/hだったものが、110lm/hまで引き下げられました。最終的に設計最高時速145km/hでの営業運転は引退まで行われない形となりました。
特急オホーツクのキハ183系に流用等は発表されず
キハ283系は製造から25年が経とうとしていますが、現在特急オホーツク号ではこれより古いキハ183系での運転が行われています。このキハ183系の置き換えが行われると考えている方もいると思いますが、今回のダイヤ改正ではそのようなことは書いておらず、廃車となる可能性が高いです。
引退前にキハ283系特急おおぞらに乗りたい方は乗ってみてはいかがでしょうか?