JR九州は2021年5月18日から、貨物混載新幹線を運転すると発表しました。
貨物混載新幹線を九州新幹線で実施へ
貨物混載新幹線が運転されるのは九州新幹線の全区間で行われます。(博多駅~鹿児島中央駅間)
輸送列車は上下1列車ずつとなり、博多駅13時13分発、鹿児島中央14時49分着さくら407号と鹿児島中央12時00分発博多駅13時37分着さくら402号が対象です。
対象となる荷物は福岡市で集荷して鹿児島市へ配達する宅配便荷物、鹿児島市で集荷して福岡市へ配達する宅配便荷物。
翌日配達だったものが、当日配達になるということで、急ぎの輸送をしたい時には使えるかもしれませんね。
JR九州 荷物扱い「はやっ!便」を開始 未活用スペースを活用
佐川急便の他にJR九州内で完結する「はやっ!便」を開始すると発表しました。九州新幹線博多~鹿児島中央間で実施。取り扱いは博多、鹿児島中央駅のみ。
利用料金は1個当たり税込み900円~、重さ制限は10kg、140サイズまでで、冷蔵便などはありません。(常温保管。保冷剤をつけることは荷造りすることは可能)
料金は60サイズ3kgまで900円、80サイズ6㎏まで1200円、100サイズ10kg1500円、140サイズ10kg2000円。ただし、着払いはなし。(全て発払い)
ただし、旧車内販売準備室を活用するため、80サイズで15個程度までと制限あり。
輸送できないものは次の通り。① 危険物(爆発物・火薬等)② 貴重品(現金、有価証券、貴金属等)③ 壊れやすいもの④ 美術品、骨董品⑤ 動物・死体・遺骨等⑥ 臭気を発するものや不潔なもの
事実上のJR九州で「チッキ扱い」が復活へ
かつて国鉄時代までは多くの鉄道会社で取り扱いがあった、駅で荷物を預けて目的地に輸送する「チッキ扱い」が事実上JR九州においては復活となります。現在はほとんどの鉄道会社では取り扱っていませんが、国鉄時代の1959年には115円で全国まで発送できた時代もあり、その当時は多くの鉄道会社で「チッキ扱い」が存在しました。(現在も存続している企業としてはジェイアール東日本物流、ジェイアール西日本マルニックスがある)
この「チッキ扱い」ですが、近年注目を集めており、京福電鉄や北越急行、JR北海道、近鉄などで荷物を列車に乗せるサービスを行う鉄道会社も増えてきています。
今まで旅客輸送がメインだった鉄道会社ですが、新型コロナウイルスの旅客減を受けて今後荷物扱いをする鉄道会社は増えてくる可能性があります。