「サイレントラストラン」という言葉をご存じでしょうか?今回は「サイレントラストラン」の皆さんの声をまとめてみました。どのような反響があったのでしょうか?

サイレントラストランとは?

サイレントは音を立てないという意味、ラストランはある車両の最終運転のことを指します。

つまり、鉄道ファンに対して鉄道会社が引退を告知しないということを意味しています。

今回鉄道ファンに対して鉄道会社が引退を告知しないという事例が発生しています。

鉄道会社は公式に発表していませんが、「鉄道ファン(主に撮り鉄)がトラブルを起こさないために」とっている対策であることは間違いありません。

一体どんな事例があるでしょうか?

「サイレントラストラン」が行われた事例

サイレントラストランは近年行われている鉄道会社がトラブルを避けるために行われる手法の一つです。

過去にはどんな事例があったのでしょうか?

これらの事例としては中には新型コロナウイルス対策で行われたものもありますが、「鉄道ファンが密集するのを避けるため」に告知をしなかった事例もあります。

撮り鉄にとっては「鉄道会社に騙された」という人も多いのではないでしょうか?過去には撮り鉄対策で「夜スジ」に変更された事例もあるようです。

「サイレントラストラン」が行われるようになった経緯は?

サイレントラストランが行われるようになった経緯はどういったことがあったのでしょうか?

告知が行われるのは「グッズ販売」「スタンプラリー」を鉄道会社が行いたい場合が多いような気がします。

グッズ販売は鉄道会社にとっても収益源の一つで、本来であれば買う必要がないものを買ってもらえるわけですから、185系ラストランなどで便乗してグッズを販売するのは「さすがJR東日本」という感じです。

しかし売れるのは関東近郊の場合に限られるものと思われます。さすがに関東圏を外れると人口が少ないため儲からないので、グッズを販売しないケースも多いようです。

今回グッズの販売が行われなかった新潟地区115系ラストランではそういった経緯もあるのではないでしょうか?また、103系ラストランではそもそもJR西日本がグッズ販売をしないので、わざわざ告知する必要もなかったのではないでしょうか?

サイレントラストランの裏で混乱を避けるために「陽動作戦」も

今回のサイレントラストランでは見事な陽動作戦が取られていました。分かりやすく書くとこんな感じです。

JR東日本が引退させたかったもの、陽動作戦に使用したもの
  • 【サイレント】新潟115系ラストラン
  • 【陽動】205系ラストラン・・・しかもグッズ販売ができておいしい
JR西日本が引退させたかったもの、陽動作戦に使用したもの
  • 【サイレント】奈良線103系
  • 【陽動】おおさか東線201系ラストラン

「陽動作戦」とするのは不適切かもしれませんが、JRとしては陽動作戦として、他の車両をラストランとする告知をして本命は隠すという手段を取っていたということにもなります。

115系ラストランについては直江津まで告知されなかったということでかなり隠密だったと考えられます。

これについて鉄道ファンからは好意的な意見が多く聞かれています。(以下は103系サイレントラストラン、115系サイレントラストランの記事で聞かれた意見です。)

「サイレントラストラン」鉄道ファンから好意的な意見

そもそも今までが今までだったんだし当然の措置ですよね…
やっぱりこんな感じに平和に終わった方がいいと思いますね

やっぱり告知無しが正解ですね。ギャーギャー騒ぐのが見てとれる

大ラスに拘るのではなく、日々の利用と安全運行に感謝が先。

次いで礼儀正しく、撮影などは譲り合って。
一般客、関係者にに絶対迷惑や不快な思いはさせない。

葬式は静かにやるもんです。
関係者も思い出多くて悲しい人も多いんです。
最近はコロナですから、近親葬も多いんです。

撮れる時に撮っとけ定期

ラストランが暴言まみれになって、
鉄道会社と列車に対して無礼になるのが目に見えて分かる。
撮り鉄を騙したのではない。
迷惑をかける一部の撮り鉄から守ったという方が正しいな。

正しかろう。
そもそも、鉄道のラストランなんてものはその鉄道に関わった人たちにとっては重要なセレモニーかもしれないが、撮り鉄にとってはただの「記念」に過ぎない。

車両に心があるとすれば
普段乗りもしないのに引退だからと駆けつけてバカ騒ぎする烏合の衆に見送られるより
いつも見守ってくれてた駅員さんに静かに見送られる方がよっぽど嬉しいと思うなぁ・・😌

いちいち撮り鉄に告知せなあかんのか!。
日常を撮るのも大切。
なくなる間際に撮ろうとするからこうなる。
トラブル防止の観点から、良いことでは?。

新潟地区115系については「救済措置も」

客層がいい撮り鉄に対しては一応救済措置が実施されるようです。これはお金を出せば115系の撮影をできるということです。

ただ、新潟支社からは「ラストラン」の文言が発表されておらず、もしかするとツアーが今後実施されるかもしれません。

また、奈良線の103系についても一時的な運用には入るのではないかとの情報も出ており今後の情報に注意が必要です。

まとめ

今回のサイレントラストランについてのまとめです。

  • サイレントラストランは主に撮り鉄対策のためひっそりと引退させることを指す
  • サイレントラストランは過去にも行われたことがある
  • 2022年3月のダイヤ改正ではJR東日本、JR西日本の2社から行われた
  • サイレントラストランによって、「お祭り騒ぎ」が無くなったことに対して鉄道ファンはおおむね好意的な意見
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