7月31日、人身事故の影響で運転を見合わせていた京浜東北線の車内で珍事が起きました。車内にいた乗客が非常用ドアコックを無断で使用し、ドアを開けて線路に降りたのです。一体何があったのでしょうか。

「もう無理だ」と線路に降りる

京浜東北線が人身事故の影響で一時的に車内に乗客が閉じ込められる状況に陥りました。何度も経験したことがある人にとっては慣れた光景ですが、ある事件がありました。

目撃者によると人身事故で電車が停止した後、席に座っていた男性が立ち上がり車内を歩き回りました。そして次の瞬間「もう無理だ」とつぶやき非常用ドアコックを操作してドアを開け、線路へ降りたのです。非常用ドアコックとは緊急時などドアを手動で開ける必要がある場合に扱う装置です。レバーを捻ることでドアを手で動かすことができます。

線路へ降りる際に他の乗客が止めに入ったものの振り切り最寄りの蒲田駅まで歩いていきました。他の乗客は車内の非常通報ボタンで車掌へ連絡をし、ドアコックの確認と線路の安全確認が行われました。駅で保護された男性ですが線路に降りた理由は明らかになっていません。

ドアコックの操作は30秒程だったとのことですが、位置や効果について知っているのは詳しいのか実際に使用している様子を目撃したのでしょうか。非常用とありますが、今回のように一時的に電車が止まった際に扱うものではありません。万が一使用する場合も乗務員による指示があります。

急な体調不良であっても線路に無断で降りる行為は大変危険です。近くの電車が動いてる場合もありますし、周りの電車への影響や遅れ拡大に繋がります。降りた男性に悪気はなかったと思いますが、どうしても車外にでなければならない場合は非常通報装置を使いましょう。

本来電車が止まった際には車外に出ないように放送がされるのですが、今回は確認できなかったとのことです。当たり前のように聞こえる放送も実は重要だったりするものですね。

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