スーツさんも乗車した夜行新幹線「やまびこ60号」定時より5時間遅れで終点東京へ

 

いつもなら東京駅までの最終列車となる福島駅22時09分発「やまびこ60号」ですが、この日は0時半を回っても列車が到着せず、結局0時36分に福島駅を発車しました。

しかも、「盛岡発のやまびこ」ということでグランクラスが車内サービス付きでの運行となり、アテンダントさんはかなり大変だったかと思います。

(2020年3月からはやまびこ60号→70号と変更されていますが、時刻はほぼ同じです。)

「夜行新幹線」となったやまびこ60号。

深夜帯の運転ということで乗客があまりいなかった号車もあったそうですが、その日の最終の目的地にたどり着こうとしていた乗客も多かったそうです。

同日には「はやぶさ・こまち37号」も0時半過ぎに大宮駅を発車し、新函館北斗・秋田までそれぞれ運転されたようです。

夜行新幹線になると減速運転をするのか?

夜行新幹線となるとやはり「沿線の騒音になる」ということで減速して運転され、普段よりも所要時間がかかるという風に思う方もいるかもしれません。

しかしながら、この時は特に減速運転などはせず、ほぼ最高速度と同じくらいで走行していたようです。

今回は車両故障が原因で再開された事例ですので、大雨など災害時には減速運転をすることがあります。

【通常は1時間34分】なぜ福島~東京まで4時間もかかったのか

 

今回の夜行新幹線は通常同じ停車駅のタイプであれば、1時間34分程度で福島~東京間を走破することができます。

正確に言えば大宮で前が詰まって止まったもの、1時40分頃到着で福島~大宮間は約1時間で走破していました。

しかしながら、この当時大宮~東京間で列車が「渋滞」しており、最低でも7本の新幹線が東京駅到着を待つような状況で、車掌さんも「大宮~東京間にかなりの数の列車がありますので、到着は遅れる見込み、かなりの時間がかかる」という旨の放送をしていました。

【在来線より遅かった】3時間かけて大宮~東京間を深夜に走る 車窓から見えた意外な光景

 

大宮駅1時40分頃に着いた「やまびこ60号」ですがそこで見えてきた意外な光景を紹介します。

通常であればE3+E2系で運転される「なすの号那須塩原行き」ですが、16両編成で運転されます。

しかしながら、E3系の前6両は「回送列車」、後ろ10両は「なすの号那須塩原行き」として運転される珍しい光景が見られました。

埼京線ホームの明かりは終電後も消えない あまりに遅い時間のため、保線する人も

 

大宮~東京間は在来線でも30分程度で走破しますが、この時はなんと約3時間もかけて走行しました。

さすがに徒歩だと6時間半かかるようですので、「歩いた方が早い」ということではないですが、もしかすると「自転車といい勝負」だったかもしれませんね。

※この時のJR東日本の対応を批判する意図はなく、どうしようもなく仕方ないことかと思います。

東北新幹線と与野付近~赤羽付近まで並走する埼京線ですが、終電後深夜1時頃まではホームの明かりはどうやら消えないようです。しかし、深夜2時を越えた浮間舟渡駅など一部の駅ではホームの明かりは消えてしまうようです。

東北新幹線は運行していましたが、埼京線など大宮駅を発着する在来線は全てその日の運転が終了していました。

そのため、埼京線では線路の点検をする保線作業が行われていました。新幹線が先行列車に詰まって渋滞して停車した際に偶然捉えられたもので、実際にはほとんど見ることができない貴重な体験だったかと思います。

東京・上野から帰れない人のために新幹線を列車・待合室をホテルとして手配

上野駅では東京駅へ向かう場合は21番線・22番線が使われることが普通ですが、なんと大宮方面行きに使われる19番線に入線しました。

電光掲示板には既に翌朝の始発列車の案内と一緒に表示されるという異様な光景も見ることができました。

大宮~上野間まで約3時間が経過しようというところです。上野駅でも待合室をホテルとして使用できるように手配をされていたようです。

そして明朝4時48分、伝説の夜行新幹線となったやまびこ60号は終点東京に到着したのでした。

あくまで、夜行新幹線になってしまった時にどういったことになるのかということを紹介するために記事を作成しました。

今回記事化にあたっては鉄道・交通系Youtuberのスーツさんに許可を頂きましたこと感謝申し上げます。

実際にスーツさんが、体験された福島~東京間の動画につきましてはこちらから見ることができますので、そちらも合わせてご覧ください。

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