2021年3月25日、近鉄と奈良県、奈良市は近鉄奈良線を一部地下化することに合意したと正式に発表しました。

近鉄奈良線・地下化・高架化は2060年に完成予定

今回近鉄奈良線を高架化または地下化することに奈良県・奈良市・近鉄がそれぞれ合意しました。近鉄奈良線があることで、平城京跡が周辺の渋滞対策で近鉄奈良線の線路移設は線路改良工事を既に国土交通省に提出したということです。

総工費は2000億円を景観の保護に使う形となり、2041年度に着工、2060年度の完成を見込んでいるということで、約40年後に完成するということで気が遠くなる話ではあります。

大和西大寺名物「平面交差」も解消か?

大和西大寺駅では日本で一番平面交差が多い駅として知られています。しかし、今回の地下化・高架化によって平面交差が解消されてしまう可能性が高いのではないでしょうか?

よく大和西大寺駅では「雨が降ると近鉄電車が遅れる」ということが言われており、平面交差があることによって1つの路線が遅れると、大和西大寺駅に停車する列車に遅れが波及しやすいという特徴があります。

また、さらに遅れの原因となりやすいものとして、大和西大寺駅始発の列車があります。これは大和西大寺駅の橿原神宮方面に車庫が存在し、車庫から出てくる時にも平面交差があり、こちらの列車についても遅れが波及しやすいということがあります。

地下化・高架化は意外と大変 遺跡が出てきたら工事が難航する可能性も

意外と地下化・高架化するのは大変かもしれません。平城京が大和西大寺~近鉄奈良付近にあったため、遺跡が埋まっている可能性があります。もし、工事中に出土してしまった場合は発掘調査が必要となり、これにももちろんお金がかかることになります。

発掘調査のために近鉄奈良線の工事の期間を延長しなくてはならないという事態も当然発生してくるのではないでしょうか?もしかするとこれによって、工事費が多くなったり、期間が延びてしまったりということも当然あり得る話でしょう。

今後、工事が開始される2041年頃に遺跡が発掘されるかどうかについても、見守っていきたいですね。

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