京阪は2021年1月29日をもって「女学生専用車」がラストランとなり、67年の歴史に幕を下ろしました。京阪は1月31日にダイヤ改正を実施し、今回67年続いた「女学生専用車」が廃止となりました。

ラストランとなった女学生専用車とは?歴史を振り返る

今回ラストランとなった「女学生専用車」ですが、何のために運転されていたのでしょうか?1954年から運行が開始されており、香里園にある大阪聖母女学院に通う小中高生の専用列車としてスタートし、今回のラストランまでに「後部2両 女学生・児童優先」の看板が車両前面に表示されていました。

しかし、大阪聖母女学院2017年に共学化 男女平等という観点から廃止か

しかしながら大阪聖母女学院は、2017年に共学化となりましたが、「女学生優先」と書かれた看板を掲示して2021年まで運転が継続されていました。

今回廃止の理由としては新型コロナウイルスによる利用客減少により、朝ラッシュ時の混雑状況が改善されたという理由と、近年「女性専用車両」についても、法的には「お客様からの任意のご協力によって成り立っているので、「男性差別」ではない」ということですが、実際には協力できないと言って「女性専用車両」に乗った場合はしつこく「ご協力をお願いします」と駅員が言ってくるというのが実情です。

乗客側から見ても自発的に協力というよりは、協力しないと社会的に白い目で見られ、「この人はマナーを守れない人」というレッテルを貼られてしまうので、やむを得ず半強制的に協力しているのが実態ではないでしょうか。

「女学生専用車」という流れから生まれた列車とはいえ、こういった男女平等という観点から見ると、必ずしも男性差別ではないとは言い切れない部分があるので廃止されたという見方もできそうですね。

「後部2両 女学生・児童優先」列車の運行ダイヤは?

現在は廃止されていますが、「後部2両 女学生・児童優先」の運行ダイヤはどのようなものだったでしょうか?

天満橋7時43分発の区間急行1本が「後部2両 女学生・児童優先」の列車に充てられていました。この列車は香里園に8時頃に到着するダイヤになっていてちょうど通学時間帯に走る列車となっていました。

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