京急電鉄は2021年夏をもって京急の「歌う電車」として親しまれている新1000形1033編成は2021年夏に"歌う電車としてはラストラン"を迎えることになりました。
「歌う電車」ドレミファインバーターとは?
「ドレミファインバーター」「歌う電車」とは何でしょうか?電車にはモーターがついており、モーターを回すときに発生する音がそれぞれの車両で使われています。VVVFインバーターを使う列車の中にはあまり特徴がないものが近年は多いイメージですが、VVVFインバーターが出たばかりの時には比較的大きい音で特徴的なVVVFインバーターが多かったように思います。
このドレミファインバーターも登場は1998年頃、京急2100形に搭載、現在の新1000形は2002年に登場したVVVF車両。この時期は209系などのVVVFインバーターが特徴的だったものが多いでしょう。今でも東武100系スペーシアには登場当時のVVVFが今も使われています。ただ、209系などの車両は機器更新の時期で「音色が消えてしまった」車両もあります。
今回「歌う電車」としてはラストランとなる京急新1000形も機器更新以降音色が変わることになります。
京急新1000形のVVVFインバーターの兄貴分はJR東日本E501系だった 歌うのはJR東日本の方が上手かった?
今回引退となる「ドレミファインバーター」ですが、実はJR東日本に「兄貴」がいました。その車両がJR東日本E501系です。E501系は1995年にデビューした車両で、設計は209系と同じですが、磁気観測所があるため、取手以北が交流電化になっていることから交直両用に対応しているという違いがあります。
実はこのE501系が京急新1000形と同じドレミファインバーターでした。しかし、JR東日本E501系の方が歌うのが上手かったのです。それは京急新1000形は減速時には「歌わない電車」ですが、E501系では減速時でも歌う電車だったという違いがあります。
なぜ一緒になったかということですが、京急新1000形・E501系のVVVFインバーターはドイツのジーメンス社が製造しているもので、これは開発者が「遊び心」でドレミファ~♪と歌うようにしたという説もあります。
ちなみにE501系は2012年までに「歌わない電車」となっています。
引退を記念し「さよならドレミファインバータ♪記念乗車券」を発売
発売は2021年7月10日㈯7時から発売されます。発売場所kは京急蒲田駅。1セット2000円。現金のみの支払いです。発売数は5000セットのみ。
D型硬券での発売で、品川から950円区間、京急久里浜から800円区間、三崎口から250円区間です。また、三角くじを引きあたりが出ると「特別貸し切りイベント列車」んい招待されるということです。招待人数は15組30人。
貸し切りイベント列車「ありがとうドレミファインバータ♪」運転日・時刻表・予約方法
貸し切りイベント列車「ありがとうドレミファインバータ♪」は2021年7月18日(日)に運転されます。また、品川から京急久里浜工場までの運転となります。
駅名 | 時刻 |
品川 | 9時04分発 |
久里浜工場 | 10時00分頃到着 |
京急久里浜工場でインバーターを聞くイベント | 13時頃終了 |
発売は2021年6月26日10時から発売。おとな3300円、子供2200円です。京急百貨店のCOTONOWA会員様限定販売となります。