台風13号の大雨により被害を受けたいすみ鉄道の現状を、同社公開の被害状況と実際の現地の様子比較。どの範囲での復旧作業が進行中なのか、一部区間の現状を紹介します。
いすみ鉄道で大きな被害 厳しい現実も
いすみ鉄道の被害について、12日に現地を訪れた読者に画像を提供いただきましたので、紹介します。復旧が進んでいる箇所とそうでない箇所で顕著な違いが見られました。
大多喜~城見ヶ丘間の復旧状況
同社が公開した写真によれば、この区間の線路は大雨の影響で冠水していました。水が引いた後も、土が削られ線路が浮き上がる状態が確認されていました。しかし、提供写真によれば、その後の復旧作業が進行し、バラストが新しく敷かれており、復旧が完了している様子が伺えます。
西畑~上総中野間、現状の様子
こちらの区間では、土砂の流出が原因で線路が完全に浮き上がってしまっています。提供写真を見ても、状況は変わっていないようで、まだ復旧作業に着手されていないと考えられます。
いずれの区間もよく見ると、PC枕木と木製の枕木がバラバラで使用されています。間隔に規則性もないことから、古くなって使い物にならなくなった枕木から交換しているものと思われます。一斉に交換する余裕はないということですね。
いすみ鉄道によると、大原~大多喜駅間は9月13日から運転を再開しますが、大多喜~上総中野駅間は現時点では復旧の見通しが立っていません。