9月20日、自身が撮影をしている様子が晒されたと主張する人がネット上で話題になっています。
ツイッターに晒された人が反論
きっかけはある撮影者を名指しして写真と共に投稿されたツイートです。投稿者は「もしこの写真をご覧になっていたら、今後はマナーある写真撮影を心がけて頂ければと思います。」と撮影方法に問題があると主張しています。また画像には名指しされた撮影者と思われる姿が写っています。
駅の先端に立ち向かってくる電車を撮影しているようですが、投稿者によると撮影者が危険な位置に居たため警笛がけたたましく鳴らされたとのことです。確かに黄色い線の外には出ていますが最近話題になる危険な撮影に比べるとかなり大人しくように見えます。
元の投稿が7月でしたがその2ヶ月後にエゴサをして見つけたのか晒された投稿者と思われる人が名乗り出ました。投稿はシンプルに晒されたツイートのスクリーンショットと「これぐらいで晒すなよ」という文のみです。プロフィールによると晒された人は高校2年生のようです。
この一連の流れがなぜ話題になったのでしょうか。それには鉄道ファンが「晒し」に非常に敏感であることが挙げられます。
そもそも晒しというのは一般的には盗撮のことで、鉄道ファン云々以前にあまり良くない行為です。場合によっては法律に抵触したり民事責任が生じる場合もあります。ここではあえて「絶対にしてはいけない」ではなく「あまり良くない」と表現しましたが、鉄道ファン界隈独自の判断基準があるからです。
あるマナーが悪い撮影者が居るとします。それを見つけて大抵の人は無視をしますが一部の人はその様子を撮影し、ツイッターに投稿します。直接注意しに行く人はほとんど居ません。晒す人の心理として、大きく分けてただの自己満足かその様子を投稿し注意したいかの2択になりますが、それは本人以外にわからないので今回は言及しません。
では投稿して周りの反応はどうなるか、これは非常にシンプルで肯定派か否定派に分かれるだけです。マナーの悪さに非難する声もあれば晒すことに対して否定的な声もあります。これらはどのような基準で意見が分かれるのでしょうか。
前に戻って晒された人の立ち位置に注目してみてください。黄色い線ははみ出していますが、身を乗り出しているわけでもなく危険度はそこまで高くはなさそうです。こういった微妙なラインは「グレーゾーン」としされています。鉄道会社が定めたルールには反しているけど本当に危険な行為ではないという鉄道ファン独自の基準です。
あまり良くなさそうにみえる「グレーゾーン」ですが、実は重要なものです。今回は黄色い線の内側から撮っても構図的にほぼ同じなのですが、完全に黄色い線を厳守してしまうと撮影が困難になる場所も少なくありません。
ツイッター上では最近晒しが多くなっている傾向にあります。線路内侵入等著しく危険な行為が増えたのもそうですが、目くじらを立てて少しでも危なそうだったらすぐに晒す人が増えたからです。晒すことによってどのような危険な行為が行われているかわかるのですが、当然晒しを嫌がる人も居ます。
そういった人達はたとえ線路内侵入等に対しての晒しでも晒すのはおかしいと主張するわけですから、今回のような「グレーゾーン」の晒しに怒るのは必然的です。またそうでない人達からもリプ欄で「これくらいなら俺も何回もやった」「こんなんでダメなん?いちいち投稿するなら自分で注意しろってかんじな!」との声がありました。
決してこの位置での撮影を肯定や推奨するわけではありませんし、鉄道会社も黄色い線の内側でと注意を促しているわけですからそれに従うのが一番だと思います。しかし晒していいかは別であって晒しとマナー向上が必ずしも一致するわけではありません。今回のようにそこまで危険ではないようなことをいちいち取り上げてはキリがないですし、本当に注意をしたいのなら気づくのに2ヶ月かかるネットではなく数十メートル歩いて直接声をかけた方がいいのではないでしょうか。
高速道路でトラックに追い越されるとき、追い越しをかけたクルマに引き寄せられます。
カーレースでいう「スリップストリーム」というものです。正面のすぐ横で乱流がおきて
これが物体を引き寄せるようです。運転士からすれば、その乱流に人を巻き込まないための
境界の目安が、今ある点字ブロックなのでしょう。
そうなると、この境界線に対する撮影者の「それほど危険ではない」という解釈は手前味噌
であると思うのです。
こういうアホは一度痛い目に遭わないと解らないんでしょう。
まぁ行くところまで行って法改正されるのを待ちますかwww
警笛が鳴らされている時点で運転士は危険と判断しているのだからグレーではなくレッドカードです。注意を素直に受け入れられないくだらないプライドを持った人間が多い。晒されるような行動をしなければ済む話。