12月5日、SLの撮影をしていた鉄道ファンが前で撮影をしていた人を晒しあげ、勤務先も公開してしまいました。一体何があったのでしょうか。
発端は線路内侵入
12月5日に運行された「SLクリスマストレイン」で年配の男性撮影者が柵の内側で三脚を立てて撮影をしていたことが問題になりました。ルールを守って撮影をしていた鉄道ファンからは非難が集中し、顔がはっきりとわかる形で晒しあげた人は複数居ました。
こういった行為はいわゆる「私刑」と呼ばれ鉄道界隈だけではなく世の中的にどこまで許されるかが議論されています。特に怒りに任せた暴走はほとんど良くない結果を招きます。
そんな中明らかに線路内で撮影された動画がYouTube上に投稿されました。日時や場所的に問題となった男性が撮影したもので間違いなさそうです。チャンネル名は「tamotsu kitta」と人名のようです。男性はSLが大好きなのか他にも多くのSLの動画が投稿されていました。
また1ヶ月前にも同じ場所で撮影された動画が公開されています。やはり踏切内に侵入しており常習犯のようです。現在では動画は削除されています。
1日経っても被られた撮影者の怒りは収まらず再び顔写真が投稿され、動画のURLと共に拡散されました。他にも多くの人がURLを拡散し批判が殺到しました。現在では動画は投稿者によって削除され見れなくなっています。
不確かな個人情報を拡散 冤罪の可能性も
YouTubeのアカウント名を本名と断定して男性の勤め先を特定したという人まで現れました。単純にアカウント名やそれを平仮名にしただけでは検索にかかりません。試しに適当に漢字を当てて検索をするとフェイスブックにYouTubeのアカウント名と同じ読み方の本名でSLがアイコンなアカウントがありました。
フェイスブックの情報はYouTubeのアカウント名と同様に公開されている情報なので記載しても問題ないのですが、確実に同一人物であるとは断言できなく無関係の人である可能性もあるのでここでは情報は伏せておきます。
フェイスブックには大まかな出身地や現在地に加えて勤め先が記載されていました。会社名で検索すると当然電話番号などが出てくるのですが、それを鉄道ファンが拡散してしまったのです。
迷惑行為や違法行為をしている様子なら顔などが晒されても仕方のないことだと思います。ところが勤め先の公開は会社にとっては全く関係ないことなのにいたずら電話などで迷惑がかかってしまいます。
しかもYouTubeのアカウント名と読み方と本名が同じことやSLアイコンだからという理由だけでフェイスブックアカウントが男性のものだと決めつけて拡散しているのも大きな問題です。
確かに同じだろうとは思えますが100%とは言いきれません。万が一赤の他人だったらどう責任を取るつもりなのでしょうか。実際に私刑の冤罪はニュースになるほど問題になっています。
直接注意ができないのは仕方のないことだとしても、ツイッター上で顔写真を繰り返ししつこく晒し続けたり、不確かな個人情報を拡散して「許さない」「社会的地位剥奪」と盛り上がっていても誰も得をしないのではないでしょうか。