京急線の品川駅の隣にある北品川駅で、「オレオレ詐欺」などの注意喚起のポスターが張られました。これは被害が多発していることで掲出されているものと思われます。

京急北品川駅に掲出された注意書き

このような文章が北品川駅に書かれています。確かに「こんな鉄道会社の掲示は初めて」というように、駅のホームに掲示がされるのは極めて異例です。最近は詐欺の多いコンビニのATMなどには同様の張り紙がされていることもあるようですね。

注意

多額の現金をお持ちで、息子さんやお孫さんと、北品川駅でお待ち合わせのお客さま!!

伝言がございますので、駅事務室へお越しいただき、駅係員にお声がけください!

北品川駅長

北品川駅に掲出の注意書き

ここから想定されるのは「オレオレ詐欺」の現金の受け渡し場所として、北品川駅が使われてしまっているということです。

一体なぜ、京急の北品川駅が使われてしまっているのでしょうか?

京急北品川駅が詐欺の名所になってしまったワケ

keikyu-kita-shinagawa

なぜ、北品川駅は「詐欺の名所」になってしまったのでしょうか?いくつか詐欺の名所になったポイントを鉄道オタクなりに分析してみることにしました。

「品川の近くとすぐ分かる」名称の分かりやすさ

京急北品川駅は品川駅の南側に位置する京急線の駅で、品川駅を発車して大きなS字カーブを抜けた後に駅があります。

まず、名称的な理由としては北品川駅という分かりやすい駅名になっています。詐欺にあっている人も品川と聞けばおおよその位置関係は分かるでしょう。また、詐欺業者は「品川駅から京急線の普通に乗って1駅」と伝えるだけですので、間違いも少ないです。被害者も山手線内から近い駅ならあまり怪しいとは思わないかもしれません。1駅なので、交通費も大して気にはならないでしょう。

北品川駅以外だと、新馬場・青物横丁・鮫洲・立会川など沿線以外の人は分かりにくい駅名ですし、詐欺業者からすれば「新馬場に行きたいんですけど、どれに乗ればいいですか?」と駅員に尋ねた時に、駅員などに詐欺だと気づかれてしまう可能性もあります。

「停車する列車が普通列車のみ」「都内最少の乗降客数」詐欺を隠しやすい条件が揃う

北品川駅は詐欺業者が喜ぶであろう条件がいくつも揃っています。まずは、停車する列車が普通列車のみということです。

北品川駅は普通列車のみ停車、それ以外の列車は通過します。また、それ以外の列車の本数はそれなりにあるため、列車が通過する音で会話の内容がかき消され、電車のすれ違うタイミングであれば、反対側のホームの乗客が詐欺に気付きにくい点もあるでしょう。また、S字急カーブで徐行しなければいけないため、通過時間が他の駅よりもかなり長いです。

また、北品川駅は乗降客数が少なく、京急線の駅としては東京都内で最も乗降客数が少ない駅として知られており、京急品川駅の1日の乗降客数は約28.5万人に対し、北品川駅は約9500人となっていて、詐欺業者からすれば、それだけリスクが減ることになります。

見通しの悪い曲線のホーム

ホームにもその特徴はあるでしょう。ホームは対向式で、列車が通過すれば反対側の乗客の目線を隠すことが出来ます。受け渡しの瞬間が見にくい構造になっています。また、曲線を描くホームのため、同じホームにいてもホーム端で受け渡しをすれば、同じホームの乗客の目線も隠すことが出来ます。

大ターミナル駅に隣接する詐欺に使われそうな駅は?

他にも北品川駅のように大ターミナルに隣接する詐欺に使われそうな駅についてまとめてみました。

新宿駅に隣接する駅では、小田急線 南新宿駅が挙げられます。この駅も同じく徐行する列車が多く、乗降客数も1日わずか3977人となっていて、こちらも小田急線の中で2番目に少ない駅となっています。こちらも各駅停車のみ、その他はすべて通過します。

池袋に隣接する駅では東武東上線北池袋駅が挙げられます。この駅も普通列車のみの停車、1日の乗降客数は約1万人。

他にも隣接する駅はあると思いますが、始発駅ではなかったり、全部の列車が停車する駅だと詐欺には適さないかもしれません。

まとめ

これまで、北品川駅についてのまとめです。

  • 北品川駅が詐欺に利用されているので注意
  • 分かりやすさ・乗降客数の少なさが原因?
  • 列車通過時などには周りから怪しまれにくい
  • ホームも曲線なので、見通しが悪い
  • 他には南新宿駅や北池袋が使われているかも?
鉄道コムのブログランキングに参加しています。1日1回投票をお願い致します。
鉄道コム

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事